施設や学校では、月1回避難訓練などを実施することになっています。学校では、火災や地震だけでなくJアラートを想定したミサイルに対応する訓練まで実施されています。
避難訓練が計画されると、いつ行われるのか確かめます。何日の、何時から何時までか、避難場所はどこか、などです。たまに、抜き打ちにするから時間は教えませんってなことはあるのですが、それでも必要なときは引き下がらずに確認します。
引き下がらないときは、医療的ケアを受けている子どもの対応をする時間をやりくりするときです。適宜または定時に吸引や注入などを行っているので、どこかで穴が空くと、埋め合わせや調整で四苦八苦することになります。
本当の火災や地震がきたときは、穴が空いても仕方ないと思うのですが、あくまで避難訓練は校内の活動の一つなので、それを理由に命や健康にかかわる行為ができなかった、仕方ないじゃんとは言えないので、ここは
なかなか譲れないところです。
【報知器が鳴った!】
下校前に、想定外の火災報知器の音がなりました。
あれ?避難訓練じゃなかったよね…?と思いつつ
実は避難訓練でした(多分、これはないだろう)
間違えてボタンを押した
意図してボタンを押した
本当に火災などの非常時だ
と思いましたが、どれが本当か分からない段階では最悪を想定するということで、子どもは通路に集めて状況確認をしました。人数的に余力がでるようにして、他学年で教員が欠けているところにフォローに入ることになりました。
見た感じ、大人と児童生徒が1対1または1対2のときは、なんとかなるだろうと判断しました。それ以下のところは待機するにも、移動するにも不安が残るのでフォローしたほうがと思いましたが、ある学年の学年主任が「ウチは大丈夫です」とのこと。
「そうなのか?」と思いましたが、その学年の指導や指導体制、安全確保に責任をもっている教員が「不要」と言えば、それに従って次の学年の様子を見にいきました。
一人で5人ほど見ている先生が、こっちを見ているのは知っていましたし、そこはフォローした方がいいんじゃないかなと思ったのですが、そこはぐっとおさえました。
限られた指導体制で「その場にとどまって安全を確保する」という点だけを挙げれば、それでいけるかもしれません。しかし、懸念されるのが飛び出し(遊出)、失禁、体調の急激な変化、不安からくる不穏な行動、などを想定すると、人はいたほうがいいと思います。
イレギュラーに人が介入すると、普段の動き方が整わないし、レギュラーメンバーによる阿吽の呼吸がかみ合わなくなるのは分かります。しかし、今回はあくまで「何かあったときの保険」です。そこは確保すべきなんじゃないかな…と思いました。