朝、スクールバスから児童生徒を下車するよう促して、手つなぎで歩きながら、他の先生は何を思って移動しているのだろう?今の自分の状況や考えていることを説明するならば、どんな風に言うのだろう?と思いました。
私の見ているもの、考えていることがスタンダードな教員像とは言えませんが、OTだった頃と視点が違うなと感じているので、そのあたりを書いてみたいと思います。
例えばですが、登校してきた子どもをバスに迎えにいくとき、すでに違っています。
OTのとき、バスがついて待っているときの表情をみる、歩き方はどうか、大勢の人がいるなかで移動できるのか、など、対象者のありように注意を払ったと思います。場面ごとに対象者はどうするか、そこに自分は何ができるのか、と考えたと思います。
教員になってどうだったかというと、対象者そのものに注意を払う割合は激減しました。多くの割合を対象者に割いていたのと違い、今では「学校の営みの中で、自分はどうするか」と「学校生活の流れにどう児童生徒をあてはめていくか」が大半になり、「子ども自身を注意深く評価すること」が小さくなってしまいました。
【歩きながら、考えていること】
子どもと手をつないで、他の児童生徒が作る人の流れのなかで歩きながら、いろいろなことを考えています。
どこを、どう通るか
どこにたどり着くか
どこに座るよう促すか
子どもとの距離をどうとるか
他の児童生徒の導線と、自分&見ている子どもが重なっていないか
グループや学年の子どもがもれなく下車できているか
昨日もってくるよう保護者に伝えていた物品をどこで確認しようか
こんなことばかり考えています。
そのため、その場面で本当に手をつなぐことが妥当なのか?
歩いているときの接地はどうなってた?
などと丁寧に考えていることは、ほとんどありません。
つまり、ほとんど児童生徒の移動時の営みについて、「評価できていない」ということになります。
そりゃ、たまに評価しようと考えますが、「ながら」が多いので、精度が低いなぁと思うことも。そんなときは、機会があれば他のOTやPTに確認してもらったりしています。
【専門家に聞くこと】
確認することの多くは、児童生徒の状態や動作の特徴についてです。
学校生活のなかで対応できる案件か
アレンジ次第で自分もできるか
他の先生にも指導できることか
学校生活のなかで留意事項として提案できることはあるか
今は対応できなくても、タイミングをみて取り組めそうか
などと考えます。
なかなか、即対応とはいかないこともあるので、助言・指導した側からすれば、「対応が遅い」「聞いたことをやっていない」と不満に思えるかもしれません。