学級のなかで、教員が二人いると、よくあるのが「主」か「副」か立ち位置を決めること。決めるといっても、「私が主役をはります」みたいなものでなく、経験年数や主張の強いタイプかどうかで何となく決まってくる、一通りを経験させる意味で、あえて若手をメインに据えて、ベテランが副担任になる場合もあります。
役割分担も公平性を考えたらアリだと思いますが、「任せてみたけれど、これは私の教育観的に許せない」といった譲れないものが出てきたり、お互いが相手がやるものと思い込んで大穴が空いた、みたいなこともあります。余程、足並みをそろえていかないとマズいです。
【先日あったこと】
私は今年度について主担任ではないので、主担任が決めたことをふまえて、うまく機能するように計算することを第一に考えて動いています。また、日によって、場面によって担任不在になったら、違和感なく日々の学習計画(時間割)が進むよう、サラっと代役になれるように準備をします。
私はこれがいい、こうしましょうと言いまくってしまうと、二人の教員が持ち札を突き合わせることになり、それを見ていた子どもたちも、どちらの言うことを聞いたらいいのか困惑してしまいます。そのため、積極的にこうしましょう、なんて言いません。もし、主担人が「この場合はどうするかな…」と悩んでいたら、「まずはこうしましょうか」とカードを出すか、「AとBの対応があって、それぞれメリットとデメリットはこうですが、どちらがいいと思いますか?」と投げたりします。
ところが、今日は主担人が気持ちに余裕がなかったのか、子どもたちや、私に対して、何をこれからやろうとしているか言わず、阿吽の呼吸で思う通りやってくれるだろうと期待することが多かったです。
そうなると、食い違いがちょこちょこ出てきて悪循環。これはマズいなと、雰囲気を見て動くことは一旦止めて、方針がでたところからスタートするようにしました。
【誰にでもできることでない】
今の動き方は、主担人が大ハズレな方針を出さず、方向性を打ち出すことはできるだろうと思っているからこそできること。
まだ、よく分からないので、積極的にこうしましょうとは言えない先生もいます。そんなときは、「次はどの場所で、コレをしますが、〇と〇、どこから準備して始めますか?」などと、選択肢を準備して、決定してもらうと思います。
主担人がオフェンシブなら後攻めで調整とフォロー、そうでなければ事前の根回しとスケジューリング、が大事ではないかなと思います。