学校の文化 担任の先生より

1092)特別支援学校 逃げられない役割分担

週末の会議で、「この仕事について、6つの役割分担があって、どれか一つを担当してもらいます。」みたいな話になりました。

メンバーは6名、割られた仕事は6つです。

メンバー構成について、前年度も同じ仕事をやった経験がある人3名、学校にはいたけれど、この仕事については初というのが2名、産休で講師になった人が1名でした。

経験があれば、見通しが立ちますし、何をする、どこまでやる、どのようにする、が分かります。

経験がないと、仕事の概要が見えません。その場で「質問ありますか?」などと言われても、何を確認したらいいか分からず、「前年度は、今はいませんが〇〇先生がやっていました」とのことで、他の先生はその仕事にかかわっていなかったので分からないみたいです。

もし、あなたが初めての場所で、初めての仕事を振られて、会議の段階で手掛かりはゼロです。

さぁ、どうしますか?

いったん、端末のデータや、ファイル化された資料を探してみることにして、会議が終わりました。

【んなもん、ねーよ】
担当部署の仕事について、記録が残っていないか探してみましたが、完成した実施要項や、どこかと意見を取り交わした記録などが断片的に残っているだけでした。

ということは、仕事の範囲が分からない、完成した実施要項などの形にたどり着くまでのプロセスが分からないということです。

課された仕事をどうしたらいいか分からない、どこを調べたらいいか分からない、そんな消化不良になりそうな道の責任が、会議のたびに降り積もっていくのです。

【だから、新しい仕事は嫌】
環境の変化は、人が適応する過程で大きなストレスをもたらします。それでも、人間関係がそれなりによくて、ミッションがあるたびに地に足がついた仕事ができるなら、なんとかなるものです。

しかし、学校には仕事がたくさんあって、まんべんなくバラまかれますが、それを効率よく、効果的に進めるノウハウやマニュアルが蓄積されていないことが多いです。

その職場に何年かいれば、誰がどんな人で、案件ごとに誰に問い合わせればいいか分かりますが、異動してきたばかりの先生や新規採用されてきた先生には、問題を解決する手掛かりがありません。

【どうするか】
個々に振られた仕事だから、自分がなんとかしなければいけないのか、他の人も忙しいだろうし…。などと思ってはいけません。

調べて、悩んで、考えて…達成感も見通しもないなかで時間だけが過ぎていく状況は、その先生のエネルギーを蝕んでいきます。まずは、先生がやることになった仕事は、先生の仕事であり、組織内の一部として存在する仕事です。

仕事を簡潔させる責任は現場全体にあると考えます。なので、手掛かりを見つけられなければ、身近な人からその仕事を管理・運営する先生などにつなげてもらい、「このままではできない、どうすすめていったらいいでしょうか」と確認しましょう。

聞いたのに、対応してもらえず、その仕事が停滞してしまったら、相談を受けた管理する人の責任です。管理した先生も分からなければ、仕事の運営に関するノウハウを残さなかった組織の問題です。なので、来たばかりの先生は児童生徒が登校する前に、職員室内のお仕事でつぶされてしまわないように。

今の学校で何年か仕事をしてきた先生や、ある特定分野の仕事を何年も続けてきた先生は、その経験則にあぐらをかかず、初めての人でもレールに乗れば走っていける財産を残して、異動や退職をして頂きたいと思いました。