学校の文化 担任の先生より

1136)特別支援学校 体育科のテリトリー

体育科のテリトリーは見かけよりも複雑だと、今日改めて思いました。

今回のタイトルも、テリトリーでなく「闇」にしてやろうかと思いましたが、それほどのことでもないと思って却下しました。

教科の体育といえば、運動会などの体育的行事の準備や運営、毎週行われる体育の授業を実施すること…そのあたりだと思います。表面的なことを言えば、「体育どうする~?」「あ、これとこれと…でいこうかな」「じゃ、そうしよう~」と現場レベルで物事が決まって、形になっていくと思われますが、実はそれほど簡単なものではないと感じられたのです。

【テリトリー】
通常学校と特別支援学校では、仕事の内容や広さ、割り振り方は違うと思います。特別支援学校の特徴として、多くの場合複数の学部、障害種別の学部を抱えていることが挙げられます。

例えば、1つの学校ですが、小学部と中学部が共存している、たまに小学部から高等部まである学校もあって、本来別々であろう学校が同じ場所にあることで、場所のブッキング、時間割上のブッキングを避け、様々な運営上のルールを共有することになります。

日々の授業も、これらの全校的な運営上の調整を経てきたうえで行われているということです。

時間や場所がはっきりしており、各学年で運営されるものならば、好きにアレンジできます。しかし割り当てられた枠を無視して、やりたいときに、やりたいものをみんなが好き勝手に並べ始めたら、トラブルが頻発することになるでしょう。

そのため、全校的な一貫性のある意思決定や意思確認ができるよう、あるときは体育教官室があり、あるときは体育が校務分掌のなかに設定されています。