授業をリード(仕切る)メインティーチャー(MT)
授業の中で前に出ないけれど、進行をサポートするサブティーチャー(ST)
STって、言語聴覚士の略と間違われそうですが、学校の業界では違います。
【MTとSTの関係】
MTとSTは、なんというか…協働でもあり、相互補完でもあり、です。
MTは、基本的にどんな体制であっても、役割は大きく変わりません。全体を見ながらこれから何をするか、どう進めるか示します。STの状況判断が甘かったり、児童生徒と並んで指導する力量がイマイチ(または、合わない)なときは、前から見て、それとなくフォローしたり、指示を出したりします。
たとえ、MTの力量がイマイチでも、STが流れを読んで、必要なサポート(物品の移動、MTの説明の補助、児童生徒の指導など)をタイミングよくやっていれば、授業はある程度スムーズに進みます。
STについて、以前もいくつか書いてあったかもしれないのですが、列挙してみます。
【多岐にわたるSTの役割】
学習集団に属する児童生徒の安全管理(他害、遊出防止、その場に座る、など)
児童生徒の学習支援
外線(電話)などの対応
緊急連絡
授業説明のサポート(二人ペアになって…などの説明の時に前に出る、など)
授業で使う物品の移動や準備
状況判断をしつつ、MTに合図やフォローを入れる(過度だと害悪になることも…)
肯定的な雰囲気づくり
細かいことはありますが、基本はMTが授業進行、STが児童生徒の指導にあたる、です。
【よろしくないこと】
タイトルで、「いらねー」などと悪態をついてしまっているのですが、今日見たよろしくないSTがいました。
「私は授業のサポートをします。進行はMTで、児童生徒についているSTが動きやすくなるように、お手伝いをするのは私の役目です」みたいな。
客観的に見れば、進行にも、児童生徒の指導にも責任をもたないということなので、これだけなら、教員である必要はありません。全体または部分的に授業におけるどこかの責任を負うからこそ教員です。
「そういうお手伝いだけ、みたいなのは要りません」
後に、MTをした先生に、「先生はMTなんだから、進行と状況把握が主で、役割を見いだせずに立っているだけの先生がいるなら、児童生徒の指導を担わせたほうが良く、全部を抱え込まないほうがいい」と伝えました。
かく言う私も、自分がやったほうが早い、自分の働きかけによって児童生徒がどんな反応をするか確かめたい、みたいな感じで、やっちゃうことがあります。場合によっては必要ですが、やり過ぎると…
あの先生は何でも自分でやりたがるので、手を出さないほうがいい、みたいな雰囲気ができてしまうので、できるだけ自重するようにしています。