職員室の同じ島(学年)の席に座っている先生が、机上で手書きのノートを書いています。
「それ、何を書いてるの?」と興味深そうに斜め向かいに座る先生が聞いていました。それは、私が新年度が始まるときに自主的に書いてみたらと勧めた「数行日記」でした。
今年度が始まって、半年ほど、まだ続けていたんだなぁ…。
学校では仕事が多岐で、時にあっさり、時に深く取り組む仕事が次々とやってきます。毎日、無我夢中になりながらも、あったことを振り返り、その時どうしたのか、どう感じたのか、何が分かったのか言語化して、記録していくことで日々の蓄積を確かめることは大事だと思ったからです。
勿論、初任の先生に意味の分からない仕事を「仕事だから」と押し付ける、説明のないまま日常をこなすだけにする、といったことがないよう、指導の意味や価値、組織の仕組み、学級経営の考え方などを適宜説明しながらすすめてきました(そのつもり)。
【日記の内容】
私が初任の頃に書いていた日記(メモ)は、毎日1行から数行にとどめ、負担がないようにしてきました。
教員間であったこと
感じたこと
疑問に感じたこと
興味をもったこと
こどもの様子
うまくいったこと
仕事の方法
単なる悪口
当時のノートはもうありませんが、特別支援学校に入ってから数年間、どんなことがあって、何を思っていたか結構リアルに思い出せます。だから、辛いことも、苦しいことも、投げ捨てずに言葉にして、反芻したことが積み上げにつながったと思いますし、新しい環境に入ったり、仕事を任されたりしたときの負担感に共感しながら、周囲の先生たちと協力やサポートができるようになったと思うのです。