担任の先生より OT・PT・ST

1162)特別支援学校 検査の説明

大学や専門学校などの学園祭(文化祭)のシーズンです。

個人的には美術や服飾の学部があるところが好きなのですが、偏らずにいろいろ見た方がいいとも考えているので、場所や交通の便、日程をみて、どこに行くか決めています。

今日は、2つハシゴしたのですが、そのうちの1つが医療系(リハや看護)でした。やっぱり、最近の学生さんの様子や、発表の中身や傾向は気になります。

【催し物】
リハ系で見られる催し物として、評価や検査系、スポーツ体験などがよく見られます。

あれはいいですね。来た人に学習していることを紹介できますし、職業理解を促すことができます。学生さんも身内でない一般の人に説明したり、検査したりできるのですから、いい機会だと思います。

個人的には、ちょっとテーマ性のある飲食系、体験的なもの、学生さんの様子や学んでいることの紹介などがあると興味をもって見学することができます。

【検査】
学年ごとに担当するところが違うのでしょうか。最高学年になると、思い出づくりで飲食系をするのか、検査系になるのか、そのへんに分かれるのかなという印象です。

とりあえず、自分の身体を知ること(高齢故に)が大事かなと思って、身体の検査系の体験をしました。

そこには、先生(教授?)と、臨床実習を終えたばかりの学生さんがいたのですが、どちらも被験者(私)を含め、来た人への案内や説明が分かりにくいのです。

先に何があるのか、どこから始めてどこまでいけば終わりか、次にすることは何か、それらを組み合わせながら説明や指示をしてくれたら、もっとスムーズに参加できるのにな…。

受け入れる側は、普段から使用している場所、道具、手順などを総じて理解していて、どこかで「言わなくても分かるだろう」と思い込んでしまいがちです。

今日あったことは、「部屋に入って、〇〇の検査の前の椅子に座ってお待ちください」でした。部屋にはいくつかの検査をするブース(?)が作られていて、それぞれ待合いの椅子が並んでいました。

「はて、椅子とはどこの椅子を指すのだろう?」みたいな感じです。

特別支援学校では、いろいろな教員や児童生徒がいます。自分に言いたいことがあっても、相手と自分が共有している情報は何だろうか?どこから、どれくらい説明すればつながるだろうか?と考えながら話を進めます。これは患者さんと医療従事者との関係づくりにもあてはまることで、「実態に応じた対応」は治療プログラムの遂行の前から始まっているんだ、と改めて思いました。

日々、何の疑問もなく「それなりにイケてる」と思い込んでしまっていたら危険です。今回、自戒や再確認できたものがあったので、すごく有意義だったと思います。