担任の先生より

1166)特別支援学校 球技の経験

今日、外遊びをしました。

外遊びといっても、芝生の広場まで移動して、走り回ったり、ボールを投げたりするだけでした。

20人前後の大人と子どもが、およそ20メートル四方のエリアの中にいるのですが、中には「何とか、この枠の中から出て、逃げ出してやろう」とする子がいて、たまたま指導体制の成り行きで、非常勤のやや高齢の先生がついていました。

ダッシュしようとする→服をつかまえる
手をつなぐ→振りほどこうとする

いたちごっこのようで、体力的にも大変じゃないかと思いました。私は何日か学校をお休みしていた子どもの付き添い(体調管理)をしていたので、ピンポイントで交代することにしました。

【活きる球技の経験】
どんな経験も、万事それでうまくいくものでなく、ある場面で効果を発揮する、その程度のものです。

逃げたい児童は、手をつかまれないので「やったー」みたいな顔をしています。これから、球技のディフェンスの知識(経験?)を使うことにしました。

まず、逃げたい人がいて、外に出たいという目的は分かっています。逃げる導線を見て、右か左かどちらに動いても捕まえられる距離と角度をキープし続けるだけでいいのです。

逃げては捕まり、芝生の真ん中に追い立てられの繰り返しになりました。そのうち、その子は、ぜいぜい息をしながら、「もうダメだ」と言わんばかりに芝生に寝転んでしまいました。

ここで許しては、大人にはかなわないと知らせることができません。追加でこちょこちょ攻撃を加えました。

ゲラゲラ笑って、完全にノックアウトです。

学校への帰り道、大変おとなしく、素直ないい子だったとのことです。