医師・介護・看護

227)日本の不足する人材を海外から呼ぶことについて

こんにちは、雑賀孫市です。

【人材の需要と供給の不均衡】
最近、「学校の先生は働き過ぎているから、学級数を減らして新たに先生を入れよう」という話を耳にしました。

他にもあります。

「リハビリテーション技士が増え過ぎているので、職域を開拓しよう。」
「介護職が不足しているので、その仕事のよさをPRして、人材を確保しよう。」
「国会議員の数が…」いやいや、これは止めておきましょう。

なかなか、もかりまへんなぁ

【介護職について】
私の話なのですが、介護職のイメージって、まだネガティブなもののほうが多いです。
「それはなんでだろう?」とつきつめると

収入の高さが社会人としての価値を示すという思い込み
介護職は3K(きつい、きたない、きけん)
介護職は仕事が大変な割に、給料が安い
介護に関する虐待などのニュース
家族が介護するのは大変だ、という介護保険導入時に繰り返されたイメージ

このあたりかなと思います。

子どものときは、子どもも老人も排せつを助けてもらうことなんて、生活行為だし何の違和感もなかったです(もちろん、支援する人は大変だったと思いますが)。

今考えると、「何をする仕事か」、「他の仕事とどう違うか」より、誰もが毎日行っている生活行為ができなくなるのは辛いので、そこをフォローして困らない生活にすることだ、と考えるようになっています。(捉え方は人それぞれ、推奨できるものかどうかは分かりません)

【介護ができる人を増やす】
大野拓司、寺田勇文(2009)「現代フィリピンを知るための61章」、明石書店、pp300-304
のなかに、看護師と介護福祉士に関する内容がのっていて、日本とフィリピンがどのように人材を確保するように動いてきたか、時系列で書かれていました。

そこでは、「当面の2年間で看護師候補400人、介護福祉士候補600人。初年度は400人から500人程度を見込んでいた。そこに6000人近い志願者があり、関心の高さをうかがわせた」と、日本で働きたいという人が大勢いることが分かりました。

そこから、POEA(フィリピン海外雇用庁)が資格を満たした536人を選考したが、結局第一陣として国際厚生事業団が受け入れを決めたのは約280人だったとのことです。

【受け入れ反対理由】
受け入れの反対の理由として、以下のようなものが挙げられていました。

①人手不足の解消を受け入れの理由にすべきではない。
②外国人の参入で日本人の労働条件の低下につながる懸念がある。
③看護師資格をもちながら働いていない人が約55万人おり、その人材活用を促す労働環境の改善が先決。

【現実】
行政などのキャンペーンや、わずかな賃金の改善で必要数は埋まるのか。
AIに介護を依頼して満足できるだろうか。
フィリピンでは年長者を敬う文化がまだ生きている。
職業選択の自由から、介護職は選ばれなくなった仕事として淘汰されても仕方ない、でいいのか。

人手は確実に不足しており、看護や介護についた仕事の大変さのイメージが改善され、労働に見合っていない給料が是正されるだろうか。
また、年々高度化する医療や介護、規制緩和により医師などが行ってきた業務が次々と引き継がれている実態、高い消費者意識、などが障壁になると思われる。

このへんをどうやってクリアできるのだろうか?

外国人にとって、言葉、価値観、組織的対応の違い、実務研修のノウハウの不備などが、国家資格の取得や現場で働くことを難しくしているんじゃないだろうか。

どうやったら人が不足している状態を脱することができるのでしょう。

https://magomago1.org/226wanttodoisnotalwaysgoodlearn202009/
前回のブログは、「226)色と形、この場合はどっちが手がかりとして有効か?」ということで特別支援学習について触れました。

https://magomago1.org/228canyoushoosewhatyouseenow202010/
次回は、特別支援教育に関する内容で、「228)特別支援教育 「選ぶ」ということについて考える。」です。

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