学校の文化

320)悉皆研修(しっかいけんしゅう)とは

教員の研修について

教育基本法第9条では「法律に定める学校の教員は、自己の崇高な指名を深く自覚し、絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない。」

教育公務員特例法第21条では「教育公務員は、その職責を遂行するために、絶えず研究と修養に努めなければならない」と明記されています。

しかし、昨今は時代の流れにひきずられるように、自分で選んだ課題について研修するというよりも、増えた仕事を遂行するために尻を叩かれて研修することが増えてきているので、「じっくり考える」、「一緒に知恵を出し合う」機会が減り、教員の資質は均質化してきていると思われます。

【悉皆研修とは
さて、今回の悉皆研修ですが、「しっかいけんしゅう」は校内の他の仕事があるので出られないということが通用しない「とにかくでなければならない研修」として認知されています。

漢字はどう書くか知りませんでしたが、先日の校内の職員掲示板で見て、やっと書き方が分かりました。

【どんな研修?】
法令順守させるため「知りませんでした」と言わせない
人権や体罰の問題について「知りませんでした」と言わせない

そのようなものが悉皆研修として下りてくるようです。

管理する側が何かあったとき、きちんと指導していなかった、周知徹底していなかったと後で言われないためじゃ…。

また、何か良からぬことがあったときは再犯防止のためにと、すぐ研修が組まれます。そうして、健全な(?)職務遂行のための新しいルールが設定され、それを適切に実施している証拠として書類を作成する、というのがよくあるパターンです。

【悉皆研修、何があってもでなければならないか】
全員出席の研修ですが、年休や看護休暇をとったりする場合、これらの休暇が優先されます。

これまで見た悉皆研修に欠席したときの事後対応ですが

①何もなく、過ぎる
②資料は読んでおいて、配布したアンケートに記入して提出すればい
③管理職が欠席者用に、改めて時間をとる

があり、一番多いパターンは②でした。

都道府県によって違うかもしれませんが、こういうものだというイメージを持って頂ければ十分です。

https://magomago1.org/319inputonlyalwaysactmakehisownbodyfeeing202012/
前回は、「319)特別支援学校における感覚について」でした。

https://magomago1.org/321beforeafterlongholiday202012/
次回は「321)特別支援学校での、長期休暇前後の学習について」になります。