学校の文化

336)日本教育新聞 保護者の精神疾患やヤングケアラーの記事より

【記事より】
令和3年1月25日付の日本教育新聞の記事で、親の精神疾患巡る教員対応について、「精神疾患の親を持つ子どもは、大人が持つ精神疾患に対する偏見を感じとり、親のことを隠さないといけないと思い込み、相談できない。先生方が配慮をもって関わることは、生涯にわたって子どもの生きる支えになると思う」とのコメントがでていました。

また、埼玉県の教職員研修を充実の記事では「親が病気であるなどの事情から過大な介護や家事を担うヤングケアラーと呼ばれる子どもについて、適切な対応や支援を行うため、教職員を対象とした研修を充実させる」と書かれていました。

【精神疾患の親をもつ子どもの会アンケート】
教員にしてもらってうれしかったこと
・褒められたり、認められたりした。
・話を聞いてくれた
・親身な進路相談や支援をしてもらった など

教員にされてイヤだったこと
・教員からのいじめや体罰、理不尽な指導
・プライバシーへの配慮が足りなかった
・精神疾患や家庭に対する偏見・差別的な言動
・家庭の事情でできないことをとがめられた  など

アンケートより、教員には、保護者を含むサポートまでは求められていないようですが、どこまでが子どもへの支援かという線引きが難しいと思われました。

限られた時間と資源のなかで、広がる個別対応と個人情報やプライバシーへの配慮。

外部人材や外部組織との連携には個人情報の共有が不可欠ですが、それを行うには家庭の同意が必要となり、行き場を失くしたニードが学校でとまってしまうことも十分考えられます。
そのため、結局教員が抱え込んでしまうんじゃないかと危惧しています。


https://magomago1.org/335areadyfordisasterintheschool202101/
前回は「335)特別支援学校で行われる、宿泊つきの防災訓練」でした。