学校の文化 担任の先生より

344)特別支援学校 次年度予算のだし方

次年度予算は秋ごろにリストをつくり、提出し、校内のヒアリング(予算仕分けみたいなもの)を経て提出されます。

【予算執行に向けて】
次年度に向けて、役割分担された学年の予算を出すことになりますが、次年度にどんな先生がいるのか、次年度にどんな児童生徒がいるのか、年間指導計画にそって何をやっていくのか、よく分からないところで「何が必要だ」とリスト化して出します。

次年度の新小学部1年生の予算となると、何人くるか、男女の数はどうか、どんな実態なのか、さっぱり分からないまま予算を組むことになります。
なので、いざ新年度が始まって、指導について「個に応じた」、「専門性の高い」と言われても、物がないのにどうしたらいい?というのはこのあたりも原因なのでは?と思います。

【必要なものを列挙する】
1年間を通して、何が必要になるか列挙するには、該当学年がどんなふうに過ごすのかという見通しと、所属している学部の教材庫には何があるのか把握していることが必要です。

例年通りの内容でいいだろうと、昨年並みのものを出し続けていると、毎年ないないというものが決まっている、過剰在庫でまた来たのか~、というものが出てくるので、そこはいろんな意味で勿体ないことにならないようにしたいものです。

【列挙のコツ】
年間を通して何が必要になるか、パッと思いつかないと思います。
コツとしては、なくしたものをどこに置いたのか、思い出すプロセスに似ています。

①登校から下校までを思い出して、何をするかな、何を使うかな、あれがあったらなーというものはなかったか順番に思い出す。

②授業ごとに何を使ったか、何を使うと便利だったか思い出す(他の教員にも聞いてみる)。

③年間予定表を見ながら、校外行事、校内行事ごとに使ったもの、欲しかったものを思い出す。

④プールのときに使うものを思い出す。

⑤排せつ、食事のときにあったらいいものを思い出す。

⑥個別課題のときに補充したらいいなと思ったものを思い出す。

⑦教材作成のときの材料で過不足はなかったか思い出す。

⑧個人的に使ってみたいものはないか思い出す。

これで、「あぁ~、そういえば、これがあったらと思ってたんだ~」ということが減ると思います。


https://magomago1.org/343cooldownroominthespecialeducationschool202102/
前回は「343)特別支援学校 落ち着く部屋(カームダウン室)」でした。