担任の先生より

352)特別支援学校 時間とともに、疲れちゃう

特別支援学校の指導目標について、「~することができる」と活動や認知面などについて、能動的な活動を求める内容が多いです。

学習面や生活面の向上は子どもの自尊心や達成感、意欲などにつながるだけでなく、支援者の負担軽減や喜びにつながったりします。

【活動、とにかく活動】
子どもの中には、車椅子上で座っている以外、とにかく身体を動かし続ける子どももいます。活動量が過多になると、夕方には疲労困憊でねむくなってしまう子どももいます。万時動くことが良いとするならば、「今日も一日、めいっぱい頑張ったね」、「日中動いたから、よく眠れるね」と言って終わる話です。

下校時に力つきてしまうような過ごし方は本当にいいのかなと思うことがあります。

【過ごし方】
バランスをとる、に近いと思いますが、活動する時間と落ち着いてすごす時間、活動の量と質、一日のなかでどんなペース配分をするか、身近な支援者は意識したほうがいいと思います。

とはいえ、部分的にかかわる人は自分の持ち時間をどのように過ごすか決めにくいところがあります。その時間の前はどう過ごしたか、この後どのように過ごすか、分かって初めて決められるものです。

では、一日の流れをみてペース配分できる人は誰かというと、それは学校の先生と保護者ではないかと思います。両者の立場は違いますが、断片的なかかわりでないことは共通しています。

【できること】
活動の量が過多で、疲れてしまうことをなんとかしたいと思ったとき、うてる手はいくつかあると思います。

まず、今の生活のペース配分はどうか考えること、身体を休める時間はどんなときか列挙することです。

次は、なんでそんなに動いてしまうか、思いつくまま原因をめいっぱい列挙することです。

あとは、思いついた原因はあっているか検証すること、仮説に基づいた活動や過ごし方を提案することを継続するだけです。もし、思いついた原因や仮説が枯渇したり、これという確信がもてなければ、周りの人や支援者を活用しまくればいいのです。

私はとりあえず、車椅子に座ってダイナミックな身体活動の量を調節すること、抱っこしながら一緒に本を読むこと、ボールプールにつかってみること、を考えました。これだけでは十分でないかもしれませんが、何も考えないで過ごすよりも、はるかに有意義な時間を子どもと共有することができると思います。


https://magomago1.org/351usingtablemakehimrelax202103/
前回は、「351)特別支援学校 肢体不自由部門の車椅子の調整(反り返りに対応する)」でした。