学校の文化

365)特別支援学校 退職後に任用された先生良し悪し

私も将来定年退職を迎え、働くか働かないか、どのように働くか考えることになるでしょう。もし、継続して学校教育にかかわるとしたら、お荷物にならないか…と考えてしまいます。

なんとなくの印象ですが、40代以上の年代って現代の情報関連機器の操作が苦手という人が多いと思います。インターネットも2000年頃、ISDN回線を使ってやっと一般的になってきたという位でした。あの頃はインターネットといえば無限の可能性のようで、とにかくつながる・広がるを夢中で楽しんでいました。内容も今ほど複雑じゃなかったですし。

ところが、学校にパソコンなどが入り、事務仕事も手書きでなくキー入力になって、電子機器の取り扱いが苦手な教員には厳しい時代になりました。なかには、事務仕事がパソコン中心になってついていけないので辞めるという人まで出てきました。時代の流れなので仕方ないだろうとも思いますが、この先も様々な面で技術革新が進み、適応できない人材は淘汰されます。この時代の流れって、古い世代を囲い込む再任用などの制度と合わないなぁ…と感じています。

【再任用ありがとう】
通常学校はよく分かりませんが、特別支援学校では指導方法や教材の扱い方など、熟達した教員が現場に残ることは「文化の伝承」のために有意義だと思います。

授業の展開の仕方、教材準備、教材の工夫、それらは受け継がれる財産になるでしょう。

多様な人材がいることによって、人ごとの違いについて学ぶことができ、人としての器が広がることが期待できます。

たとえば、木工の授業に詳しい教員が入ると、教材や材料の準備、進め方、道具の使い方、集団の指導の枠組みの作り方などを生で見せてくれます。助言・指導だけでは感じられない具体性がそこにあります。

【再任用もう十分です】
 一方で、現役時代に「動かない」「働かない」という悪評がたった先生の場合はどうでしょう。

当然、そのような方は学級を機能不全に陥らせるリスクがあるので、メインで学級経営することは少ないと思われます。それだけに、「指示待ち」、「居眠り」、「動かない」が見られ、主担任をイライラさせます。  

自分の経験則ばかりを持ち出して言うことをきかないのも困りますし、子どもに怪我をさせる、集団行動から逸脱させるのも困ります。

【再任用どうなのか】
 結論から言うと善し悪しで、受け入れる現場の雰囲気や器によっても評判が変わると思います。

基本的に人間は加齢とともに判断力、集中力、体力が低下してくるものなので、「教員の資質」、「教員の専門性」がやたらインフレを起こしている状況になると困るなぁと、いまのうちから心配しています。(苦笑)


http://magomago1.org/364howtostepupinthespecialeducationschool202103/
前回は「364)特別支援学校 子どもを伸ばすことについて、どう考えているか」でした。