新年度、なんだか気が重いなぁと思いながら前日と、当日朝を迎えたのですが、その理由は「不安」と「更新するストレス」かなと思います。
まったく新しいものは、何をすればいいか分からないし、何をもってOKなのかも見通しがつかないものです。同じものであっても学校によって運用方法が違ったり、手続きのルートが違ったりするので、これもまた自信をもってできるものではありません。
なので、学校では経験年数や異動の経験はそれなりに重さがあると思いますが、これからやることに自信がもてるのかといえば、そうでもない気がします。
【それでも】
自分は、学校に初めて出勤してくる教員よりはマシなはず。
通勤経路は多少慣れたものだし、靴箱の場所も分かっています。
職員室は何階か、保健室はどこか知っています。
それだけで、不安が少なく出勤できていることはありがたいことだと思ったほうがいいです。
新年度初日、靴箱のところで、立ちすくんでいる大人が1人いました。
「どうかしましたか?」と問いかけると、
その人は「どうかしています」と答えました。
「これからどちらに行かれますか?」と聞くと、
「とりあえず朝に集まる場所に行きたいです。」とのこと。
私は職員室に案内しました。
私は職員室の座席表を指さし、「この中から自分のお名前を探してください。」と言いました。
その人は100以上ある席のなかから、自分の名前を探し当てました。
その席が、職員室の中のどの部分にあたるか提示し、「8時30分に打ち合わせが始まります。自分の席に座っていて、呼ばれたら、前にでていけば大丈夫です。」と伝えました。
【環境適応への第一歩】
自分の職場に慣れた人は、日々仕事するなかで多くのことを知り、活用しています。
しかし、それに慣れてしまうと、他の人も同じ知識ベースにいるような気になり、物事を伝える時の言葉を選ばなくなってはいないでしょうか。
経験の有無、量にかかわらず、同じ空間に仕事をすることになるので、同じ土俵に立ってもらうには、どれくらいの後押しが必要か察するセンスが大事です。
そのセンスは、きっと知識や経験、障害像の違う児童生徒に向き合ったとき、活きてくると思います。
https://magomago1.org/371dontdropyoursputumonhishead202104/
前回は「371)特別支援学校 去り行く者に唾は吐かない」でした。