先日行われた特別支援学校でない、発達分野の作業療法士のミーテイングで、子どもの支援のことを話していました。
「やっぱり評価はちゃんとしたいよね」
「どんな評価をするか、整理しておきたいよね。」などという内容でした。
普段学校の中にいて、臨床にいたときのような「評価する場面」はないけれど、どうやって対象者の初期評価的な情報の整理をやってきたんだろう…?
【作業療法評価のイメージ】
カルテなどの情報をみて、おおまかな対象者の実態をイメージしつつ、リスクマネージメントだけはしっかりしようと思いながらスタートします。
何を評価するか、仮説は正しいか、頭をぐるぐる使いながら、時に文献などに目を通しながら、「治療しながら評価」をすすめていきます。
白紙に色をつけていく、そんなイメージです。
この流れがふめるのは、周りの人の流れにまきこまれないから、場所が変わらないからで、「質」を求めることができます。ただし、場面設定や評価方法が限定的なため、広く見ることは難しいと思われます。
【学校で行っている評価のイメージ】
学校のなかで作業療法の評価のよさを活かしながら評価するなら、まずは事故がないよう想定できるリスクを包むくらいの支援をする、少しずつ過剰包装を解除していくことを考えます。登下校や生活場面で評価しながら、何ができる、何は難しい、できるのはどれくらいか、難しいのはなぜか、を少しずつ整理していきます。(玉ねぎの皮をむく感じ)
授業では、授業をしながら偶然に見えたもの(情報)を集めていく、という感じです。白紙に色をつけるというより、どこに何色をつけるか決まっていて、つけてみてどうだったか見る感じです。
なので、学校では3日間ついて評価した作業療法士より、1年間一緒に過ごした教員のほうがよく理解している、ということがあるのはこのせいだと思います。
【評価について】
これまで、評価の仕方が違うのは、職種が違うから、見ている時間が違うから、医学的な基礎知識の量が違うから、などと考えてきましたが、評価する過程に目を向けると、少し違った見方ができた気がします。