担任の先生より

411)特別支援学校 無難から惰性

特別支援学校では、学校生活1日の流れ、排せつ、着替え、摂食、机上課題、個別課題、隙間時間の過ごし方など、どう過ごすか決めることが求められます

たとえ、子どものことが十分に把握できていなくても、です。

計画や目標、課題設定、人間関係ができていなくても、安全かつ円滑に支援することが求められます。

昨今、学級の教員だけでなく、その他の人材が活用されるようになり、指示や助言が教員にも求められるようになってきました。そのため、「とりあえず一緒にいてください」は通らなくなってきました。具体的な活動や、留意点の提示をするとき、どこまでリスクがとれるか即時判断する必要があります。

【まずは安全で無難にいきたい】
自分が安全に、または他者が安全に指導するには

前にやったことがある指導をする。
この動きの児童生徒の場合、どんなことをして過ごせるかという経験則を引っ張り出してくる。
力量のある教員に委ねて託す。

などの方法があります。

【いいの?】
その場はうまく切り抜けました。
しかし、それでいいのでしょうか?
そこに頼り続けると、「惰性」が待っています。

なぜその指導方法を選んだか?
そこに何の願いがあったのか?
それを続けたらどうなる?
借り物の指導には自分の指導観は投影されません。
ねらいがないので成果もありません。

そのうち、マニュアル通りにかかわれば安全、という微妙な評価がついてきます。
悪い意味で、「誰でも、それなりにかかわることができるクラス」と思われるでしょう。

【勇気をもって、一歩】
こどもの実態と、指導方針を決める教員の力量や体力、相性、チームとなる教員集団がマッチしなければ、なかなか惰性から逃れられません。

それでも、前に進むために勇気をもって一手を打って欲しいと思います。


https://magomago1.org/410helpfultalkhelpmanyteachers202105/
前回は「410)特別支援学校 書く・座る、そうしてアサーション」でした。