給食を食べていて、「あ、これは」と思うことがあるので、それについて書いてみます。
今、コロナウィルスの猛威がおさまらないので、まず子どもに食べてもらい、次に大人が向きをずらして食べています。
【パン】
ラーメンほどではないですが、パンは人気あります。
炭水化物独特の甘味がウケているんでしょうか。
かじりとりが難しい子どもは、棒状にカットして「かじってごらんー」という場合もあります。
しかし、多くの普通食ボーイズ・ガールズも、ことパンになると口の中で持て余し気味になります。
いろいろ理由はあると思いますが、唾液でパンに湿り気を与えて、こねることが難しいようです。
中途半場に水分が含まれると、ネトついて八方ふさがりになることもあります。
そういうときは、スープなどにひたして、外力を与えて、程よく口の中でバラけるようにします。
【オレンジ】
果物あるあるですが、いろんな果物、食材に触れることは食育になるといいますが、これも限度問題です。私がどうなの?と思っているのは、水分が多くて、小さくて、皮が硬めのオレンジです。マンダリンオレンジとか、最悪です。
オレンジの袋は繊維があり、噛み切りにくいので調理ばさみでカットしますが、上記のようなオレンジは水分が無駄くてグジャグジャになりますし、繊維が硬めなのでハサミでカットしきれないです。
【スープ】
とろみのない水に味が付いた、ということです。
口が閉じられないと、口角からダラダラと逆流して出てきます。
唇と顎の分離ができないと、下顎を開けると唇も開いてくるので水分が外にでていくのです。
なので、ねばりのあるご飯を食べやすくするために、スープなどを混ぜる行為は、ごはんが食べられるようにするためと同時に、口に含みにくいスープを飲みやすくする行為でもあるのです。
スープだけ残ってしまったときは、個人もちのとろみ剤を使うか、飲むことを諦めます。
勿体ない、もありますが、安全を優先しています。
【混合形態食】
普通食⇒後期食⇒中期食⇒初期食などと段階がついているのですが、主食は後期で、おかずは中期など種類が違う形態食が一つのプレートに乗っていることがあります。
学校によって、間違いが起こりやすい、配膳が煩雑になるなどの課題があるのですが…。
どちらかというと、細かいアセスメントでギリギリのところを攻めるよりも、確実にできることから始めて、丸のみを誘発しないよう、子どもの発達段階をふまえた食形態の給食が提供されればと思います。
https://magomago1.org/415isschoolleadernoclothking202105/
前回は「415)特別支援学校 校長の価値観に振られる職員室」でした。