セカンドキャリア(定年後)をどうするか、まだ色々と考えています。
自分の得意なことは何か、経済的に精神的に必要としているものは何か、どこで生活するか、などをふまえて生き方を考えるのでしょうが、可能性として老人(高齢者)分野もいけるかもと考えています。
【特別支援学校で得られる知識と経験】
児童生徒への対応、保護者対応、校外学習や修学旅行などの外出時の手続きと配慮、教科学習、ADL、医療的配慮などについて、特別支援学校ではあらゆることを仕事として抱え込んでいます。それはもう、過剰なまでに丁寧で、そこまで個人(一教員)に責任を負わせてやらせるの?というくらいに。
①児童生徒への配慮
知的障害や肢体不自由、視覚や聴覚障害など、心身の機能・構造の理解に迫られます。高齢者の分野でも同じ人ですから、人ごとの違いを把握して、安全に配慮しながら対応する観点があることは大きいなと感じます。認知障害や周辺症状についても、知的障害分野で培ったものが活かせるものが多いです。
②保護者対応
学校では児童生徒、保護者と一つの方向さえ向いていれば良い、という仕事をしていません。そのため、高齢者の方をとりまく周囲の人々のことも考えて、安直ななことはしないであろうと思われます。ただ、人によっては横柄で指示的な先生もいるかもしれません。そんな方は別、といいうことで(笑)
③外出時の手続き
これによって、1つの活動一つひとつを取りあげて、手続きや配慮にモレがないか、行ってから帰ってくるまで混乱はないか想定する視点が養われます。ただ、あれこれ気が付き過ぎて、決断力や発揮できないのはご愛敬です。
④教科学習
国語では習字をしますし、図画工作や美術では手作業につながり、上肢機能が十分でない方への配慮はどうするかも経験済です。音楽の授業も見ています。また、見やすい、分かりやすい授業展開の提示にも配慮でき、自閉症の方への指導は認知症による記憶や判断力が低下された方への環境整備につながるでしょう。ただ、場を仕切り過ぎるところがあり、年長の方を尊重するところが弱いかもしれません。
⑤医療的配慮
車椅子や補装具に触れた経験もします。介助歩行も経験済でしょうし、医療的ケアとして吸引機やストマ、注入グッズも扱った経験の有無はさておき、見たことがあるのは、現場への環境適応への一助となるでしょう。
【全般的な支援】
ICFでは、対象となる人だけでなく、身近な支援者、環境など、広い視野で社会環境をとらえ、そのなかで生活する人について説明できるようになっています。
特別支援学校では、高齢者支援につながる資質・能力を意識しないまま高めているかもと感じています。
https://magomago1.org/428makingnewteammakeyoubetterchange202106/
前回は「428)特別支援学校 指導の安定が図れないとき」でした。