学校の文化 担任の先生より

443)特別支援学校 ペアで仕事をするときの罠

以前、教員にはいろいろな所属があり、複数の顔をもちながら仕事をしているという話をしました。

【教員のいろいろな顔】
〇学校の教員、〇学部の教員、〇年生の教員、〇年〇組の担任

まだあります。

校務分掌〇〇部、〇〇委員会、学部内係、部活顧問、など

いずれも学校の教員がよく抱えているものですが、上の行は児童生徒が在校時の顔で、下の行は児童生徒の教育課程外でかぶる顔です。他の言い方にすると、「教室の顔」、「職員室の顔」でしょうか。部活は教育課程に入っていないのに教員が行っているもので、教室の顔のようで、職員室の顔でもある、グレーな役割(?)です。

【ペアやグループで取り組む仕事】
学級担任が児童生徒の数が多くて2人になるとか、部内係で修学旅行の準備が大変だから2人で計画などを立てるとか、複数で仕事をすることがあります。

どんな手続きを経て、活動を実施して、終了するか。

手続きをどのようにするか。

活動にかかわる人は誰か、不明なことは誰に問い合わせれば良いか。

間違いなく書類が作成されているか。

1人でするには量的に厳しいとなると、2人で取り組むよう人員設定されることがあります。
相方が、昨年などにその活動をやっていれば、かなりスムーズに進むでしょう。
しかし、逆に戦力にならない人と組まされることもあります。

【困った相方】

・仕事の流れは知っている。しかし、他にすることがあるなどの理由をつけて何もしない。
・やらなくても、仕事だから仕方なくでも、もう1人が進めるだろうとあてにしている人。
・子どもの指導が私の仕事、そんな事務作業はやらない、という持論を振りかざす人。
・「どうしたらいいか分かりません、お手伝いすることがあったら、言ってくださいね。」
・私は講師、正採用の人と同じ仕事をさせられたら不公平、だからやりません。

与えられた仕事を終わらせるには、相方が仕事しない人でも、やらなければ同罪です。

仕事の段取りが分かっていれば、ここと、ここをやらせよう、などと段取りできるのですが、自分自身も初めての仕事だと手探りで、やりながら把握するので相方をどこでまきこむか判断しづらいです。

【どうすれば】

相方がナマケモノだと、仕事が膨大で終わりません。
いくつか手はあります。

①担当以外に、その仕事を知っている人に相談し、どこまでやって、どの部分を投げればいいかアドバイスしてもらう。(建前は効率良く役割分担するため、とか)

②支援するグループを分担してしまいます。文書作成は丸投げされるかもしれませんが、実際の指導にかかわってくるので、逃げてばかりはいられず、把握しないと実際の指導に響きます。

逃げられない責任を負わせて、仕事の内容を把握せざるを得ない状況に追い込みます。

https://magomago1.org/442cansuperaceboylearnhaveexperienceforelderdays202107/
前回は、442)特別支援学校 軽度の児童が、肢体不自由特別支援学校に行くとき」でした。