担任の先生より

456)特別支援学校 夏休みはサビ落とし

先日、医療機関で働いている方に、「今夏休みで、休みをとって休んでいる」と伝えると、苦笑されました。これは、夏休みにかこつけて、ダラダラしている公務員め…と思われたかなと。

私も民間企業や医療機関にいた頃は、「結構な身分だなぁ」と思っていましたが、今は自分がその状況にいます。以前の自分が感じていたことが、本当にそうなのか、気づきを言語化してみます。

【マルチタスクの連続】
脳のシナプスは、キャパいっぱいのときは新しい結合することが難しいので、新しいものを取り込むことが鈍化します。

学校で働く毎日はマルチタスクと、時間に追われる日々です。

病院にいた頃も、気を遣うことが多いのですが、対象者についてはほぼ個別で、一定時間やれば、次の患者さんがくるので、「連続性」を意識しなくて済みます。他の技士とからみながら仕事もしないので、まだマイペースでできていたと思います。

しかし、今は…。

動いていようが、いまいが、頭を使わないと仕事になりません。
たぶん、これが日常なので、頭が疲弊しています。
私は休みに入ると熱を出して、ぶったおれることがあります。

ある程度、期限を決めないと、オーバーヒートしてしまいそうです。

【日常を取り戻す】
本を読んでみよう、自分の年金はいくらになるんだろう、隣町で道路工事してたなぁ…。
時間がゆったりとれれば、日常気になっていたものに向き合うことができます。

もっと教員も日常生活や社会環境に向き合うことが大事かなと思います。

学校の常識は社会の非常識、という言葉もありますが、だから民間並みに締め上げろとなるのですが、ただでさえガラパゴス的な価値観が流れ込んでくる学校なのに、教員が主体的に社会環境に目を向ける機会を奪ったら逆効果では?と思ったりします。

なんというか、時間をかけてパソコンの不要なデータを削除や整理するような感覚です。

容量いっぱいのパソコンは動かなくなります。
そうならないように、フリーズしないように時間を作っています。

もっとうまく日々の仕事ができればいいのですが、どこか追い詰められている感覚から逃れることができないので、夏休みにすがっている感じです。


https://magomago1.org/455whocheckschoolbus202108/
前回は「455)特別支援学校 通学時のスクールバスの降ろし忘れについて考える」でした。