担任の先生より

464)特別支援学校 夏季休業中の校内研修会

8月も終わりに近づいてきました。
夏休みについて、8月最終週を待たずして2学期をスタートさせる学校もあるようです。

今日は、校内研修会がありました。
夏休みになると、いろいろな部署が校内研修会や会議などを主催してくれます

【校内研修の時期】
いつも思うのですが、夏休みに入ってすぐの研修だと残務に追われて忙しい、プール指導がある場合は足並みが揃わない、お盆を見据える頃になると年休をここぞとばかりに取得する、ということで開催しても人が集まりにくいことになるので、時期を考えないと…と思います。

しかし、8月の第3~第4週ともなると休みボケを解消させ、社会復帰を目指して出勤する人が増えてきます。私的には1学期の経験則を咀嚼でき、2学期に向けてどうするか考えるこの時期が研修に最適ではないかと思うのです。

【研修のすすめかた】
今日の研修は初任~何年目までの先生を対象にした研修会でした。
何年も講師をしてきた先生もいますが、無我夢中で仕事を進めてきたと思うので、このあたりでテコ入れするということでしょう。

内容は、児童生徒を2例出して紹介、それを医師がアセスメントと理想と思われる指導について説明してくれるというものでした。

具体的な事例は、1人1人を丁寧に見ることができますが、「この事例は自分の担当する子と違う」、「実際に見ていない子どものことなので、イメージが持ちにくい」と興味関心がもてずにフタをされてしまったらおしまいです。たとえ馴染みのないこどもの実態であっても、「自分が実際に担当したら、どうするんだろう?」、「いつか似た感じのこどもを担当することになるかもしれないから、記憶にとどめておこう」という心構えがもてればいいのですが…。

今回は経験が量的に少ない先生が対象なので、「この指導はこんな子どもに有効だ」、「この状態にあるのはこんな原因があり、それぞれ対応が違う」など、情報を構造化して、主体的に取り出せる素地を作ることが大事かな、と見ていてそう思いました。

「こんな子どもにはこれをする」、「この場合はこれをする」といったパターナリズムにはまっていることが多いので、理論と応用をリンクさせる機会は必須だと思われました。根拠がしっかりすれば、指導するなかで何を試そうとしているか、どこに焦点をあてて指導しているかが見えるようになってきます。どうせやるなら、戦略的に、自信をもってすすめられる力をつけたいと思うでしょう。

それに応えられる研修会が広がればいいなと思いました。


https://magomago1.org/463learninthemarketrestroom202108/
前回は、「463)自分で選んで生活をつくるということ」でした。