担任の先生より

470)特別支援学校 定時に帰る能力

今の学校の教員って、いろいろ考えて、それを丁寧に全部形にしようとすると、毎日寝ずに取り組んでも間に合わないと思っています。

というより、仕事が遅い訳でもないのに、それだけ仕事を自分で生み出せるということは、すでに学校教育の現場で搾取されているか、浪費しているというか、そこにあらゆる責任が集まって、その他の教員に時間が奪われているかもしれないとも感じます。

そこまでいい仕事が作れる能力があるのに、組織的に対応すると「したくない」、「そこまでやる?」、「自分の担当じゃないから」、「他にすることがある」と消えていくこともあり、そういうのは残念だと思います。

だからじゃないけれど、せめて毎日定時に収まるくらいの質の高い仕事をして帰る、そんなふうに過ごしてくれたらと思います。あなたの創造力を自分のために使って欲しいと思います。

【仕事を振り分ける】
目の前に次々と積もってくる仕事を振り分けることが必要です。

それは、近日中にやってしまわないといけないものでしょうか?
その仕事は所属する学部のものでしょうか?その他から降ってきたものでしょうか?

どこに責任の所在があるか区別することで、ガッツリ自分でやるか、分担するか、振ってしまうか判断することができます。
できる人と思われると、面倒くさいものを相談するフリをして次々と投げてこられるので、振り分ける能力は絶対必要です。

【優先順位をつける】
日々定時で帰るために必要な「仕分け」能力が発揮されるのはここです。

今、ごちゃごちゃと抱えている仕事について、今日定時までに使える時間はどれだけか把握して、自分の授業の準備でどれだけかけるか、ピックアップしたその他の仕事のどれを片づけるかリストアップすることで枠組みができます。あとは、決めたゴールのイメージに向けて、頭と手を動かすだけです。

【仕組みをつくる】

埋めることが仕事、回りくどい手続きを要するもの、系統だっていないもの、そんな仕事も多々あります。ひどいのは、その部署を牛耳る教員がいて、その人にお伺いをたてないと仕事がすすまないという学校もありました。そんな部署には指示待ちの人や、その仕事はやっつけて終わりという割り切りの人だけが残っていきます。そうこうしているうちに、牛耳る教員が異動して、残った人が一から仕事の仕方を確認して…ということになります。

そういう沈没船に巻き込まれたら、自分の身の回りだけ仕事のマニュアルを密かに作っておき、他が右往左往しても、自分は「ここまではやっておきましたよ」でフェードアウトします。

結構時間を食うのは、〇〇先生に聞かないと分からないけどつかまらない、以前の資料が残っていなくて、どうすすめたらいいか分からないというケースです。ここは一般の教員が一からする仕事ではありません。枠組みを管理する人から提示してもらうまで、中途半端に首をつっこまないほうがいいと思います。さっさと、他にもっている仕事にとりかかりましょう。


https://magomago1.org/469howmanymoneyareyougetafterritirement202108/
前回は「469)定年後、みんなどれくらい稼いでるの?」でした。