学校の文化 担任の先生より

513)特別支援学校 研究授業の見学をしました

先日、研究授業の見学をしました。
見学といっても、見ているだけでなく、その授業がどうだったか見て、反省会に出席したりします。

反省会には研究授業を見た人だけでなく、同じ学部の人も出ていて、普段みている子どもがどうだったか、実態に合わせてこの先生はどんな授業設定をしたのか聞いたり、指導案の内容について確認したりする訳です。

その研究授業が研修や研究会などに該当して、若干イベント的になると校外から人がきて、「意見を言う」ことを仕事にする場合もあります。

【授業で何をみているか】
どんな授業かというと、図工でした。

どんな授業だったか詳細に書き過ぎると、この後それを題材にするときにプレッシャーになるかもしれないので控えます。指導案を見ながら、どんなふうに言葉をかけ、説明し、児童生徒がどのように活動するのか見ていきました。

指導案であれ、授業であれ、その良し悪しはテクニック的なこともありますが、子どもが授業内容を把握しながら進めるように配慮しているかどこまで子どもにトライしてもらうか考えているか状況の変化に臨機応変に対応できているか、を主に見ています。どこを見るかは、見る人の立場や授業に対する価値観によって違うので、そこは人それぞれです。

【授業内容を把握しながら】
児童生徒が、説明されていることを把握できているか?

目の前にいる子どもが、どれくらい見聞きしているものを理解しているか、普段かかわりがないだけに分かりません。なので、子どもの動きや言葉と、ついている大人の支援がどうなっているか見ます。もし、言われた事が分かっているというなら、大人が率先して段取りすると支援し過ぎです

最初に完成品やできあがりの例を示しているか。(ゴールの提示)
手順を一通り見せて作り始めるか、1工程終わるたびに確認して次にいくか。
子どもの様子から、工程を変えるなどの配慮が臨機応変にできていたか。
教材の初期設定が、子どもができることと乖離し過ぎていないか。
支援する大人はどれくらい手や口を出すか。
児童生徒が支援を求められたか。(子どもによる)
工程が少なすぎたり、多すぎたりしていないか。

図工なら、これくらいを見ています。
網羅しなければならないではなくて、あくまで見た授業の中で気づいた観点です。

【今回の研究授業で、私が気になったこと】
今回の研究授業で気になったことはいくつかあるのですが、教材と身体を支える点、物を動かす手のバランスがとれていなかったかなぁ、教材を動かすところの持ちやすさや見やすさへの配慮がもう一つだったかなぁ、などと思いました。また、工程を進めることに意識が向き過ぎて、1つひとつの工程で何を求めているか分かりにくかったなぁと感じました。