学校の文化 担任の先生より

615)特別支援学校 異動者の教室清掃

異動の話がでたあと、どうするか。
それは、学校の仕事の流れをふまえれば、いたって簡単です。

【①流す】
その年度はまだ終わっていませんし、卒業式や修了式もあるでしょう。
児童生徒は登校してきますし、異動対象になった教職員は出勤してきています。

異動してくる、新規採用になる教職員はまだ来ていません。

そのため、今の時点で表だってできることは何もないと考えるべきでしょう。
それでも、教室でどのように過ごすか、そろそろ考えておいたほうがいいと思います。

日々使う物と、修了式まで使う物はキープしておき、もう使わないであろうものは種類別にまとめて箱に入れるなどしておきます。先走って片付けてしまい、「あ、アレはまだ使うんだった!」などと慌てることがないようにしたいです。

【②使わない】
今年度はもう使わないであろう教材をどうするか、です。

それらは三つに分類します。
1つは、箱に入れて今後も自分が使うからと持っていく。
2つめは、もともと在籍していた学校のものだから、または自分の教材だけれど使うだろうということで、学部などの倉庫に戻すなどしておく。
3つめは捨てる、です。

残る人も、去る人もプリントやらゴミやらを年度末に大量に出します。
片付ける箱や袋などが不足してくることもあります。

そこに巻き込まれると、身動きがとれないことがあるので、先にやっておくと、次の準備に備えることができます。出せるごみは早々に出して、荷物のきりまわしがスムーズになるようにします。

【事務的】
物の切り回しの見通しがついたら、あとは事務的なものを処理します。
引き継ぐ情報はないか、渡しておくものはないか。
1人1人の存在は組織のなかにあって、そんなに大きなものではありません。
そこでやってきた仕事は素晴らしいものだったかもしれませんが、次年度には多くが失われます。

できることは、便宜上抜き取ってしまった歯車を、元の場所に戻すだけです。
自分だけが抱え込んでしまっていた仕事があれば、それを反省すべきです。
運営に関するノウハウを伝えることなく、紙やデータだけを残して去るのですから。

セキュリティカードや鍵、などはもって行かないようにして、どこに返すか話がでるので、聞き洩らさないようにします。端末などを使っている人はデータをどうするか確認しましょう。

異動する人がすることは、これくらいです。
幸運を。