担任の先生より

629)特別支援学校 入学式裏番組

今日は入学式がありました。
とはいっても、コロナウィルス対策で一年生の児童生徒、一年生の学年担任、新入生の保護者(とにかく上限二名)がメイン参加者で、あとは各学部・学年・学級で過ごすことになっていました。

さて、どうするか、です。

前日の打ち合わせで「今年の目標」を決めることになっていましたが、ぱぱっと決めてしまって、後はどうしていいか分からないとなったらどうしよう…と恐れていました。

【目標】
今年の目標について、まず用紙ですが無地の短冊みたいなものに「〇〇を頑張る」、「〇〇をする」などを書く、無地ではなくあらかじめ「わたしは〇〇をがんばります」と書かれたものがあって、空白(ブランク)を埋める、絵カードの中から頑張るものを選んで貼る、などがあります。

子どもの実態が分かっていれば相応のものが準備できるのですが、どれくらいできるか分からない、指導体制的にどれくらいフォローできるか分からないといったときは、絵カードを基本に、補足で字も書いてもよい、という書式設定にしています。

知的の学部に来て、肢体不自由の学部のときよりも時間がかからなさそうで、実は時間がかかるなと感じています。

肢体不自由の学部:①何をするか予告、②道具の確認・やりかた、③やってみよう(感覚や運動中心)、④できた
知的の学部:①何をする、②道具・やりかた、③やってみよう(使い方、動き方、できばえ)、④できた・友達はどんな感じ?、⑤鑑賞

流れ的には大差なさそうですが、そのなかでも知的の学部は③にかける時間が長い!と思いました。
在籍する児童生徒によって違うといえばそれまでですが。

【余白の時間】
下校までに時間があったので、行動特性や課題の理解などをざっくりアセスメントして、見本を見ながら作るパズルをやってみました。このパズルは組み合わせるものだ、は分かるようなので、見本の写真と見比べてパーツの色や形は同じか、組み立てる順番はどこからか、を意識させていけば「同じ」、「順番」が学べるかなとおもいました。意欲は高いので、個別課題か余暇にするものとして導入していこうかなと思っています。

こういう思いつきで教材を出してくることができるようになるには、様々な発達段階に応じた教材のストックがある程度手持ちにないと難しいです。ありあわせの教材では難しいときがあるので、自分の手持ちの武器(教材)がある程度まとまった形で保有できていれば心強いです。

【下校】
昨日とほぼ同じ流れで下校しましたが、登下校は同じことの繰り返しです。
慣れと理解を積み重ねていけば、子どもの在籍時間のなかで「ここは理解してできる」ポイントが増えてきます。新年度が始まって、まだ環境に適応できていないと思いますが、このような積み重ねが後々ポジティブに働くと思っています。