学校の文化 担任の先生より

661)特別支援学校 異動の末の再会

特別支援学校の先生は、採用された自治体の中でグルグルと異動します。
A学校からB学校、C学校に行って、再びA学校に戻ってきた、なんてこともあります。
居住地を中心に…というのが理想だと思いますが、なかなか、そうはいかないことも。

そんなことをしたら、人口の多い町には先生がいて、人数の少ない町の学校には異動を希望しない人が多くて、希望する人は一握り、ということになるからです。

【知った先生との再会】
あ、あの先生はB学校にいたときに、中学部の先生だった人だ…。

何回も異動していれば、再会することはよくあります。

普通の人ならいいですよ、「先生、〇〇くんの担任をしていましたよね。」なんてことを言いながら、今いる学校との違いや共通点を確認していくことができます。とにかく、校内には教員が多いので、その中で手がかりになる同僚を複数もつことはメリットになります。(ただ、人選はしたいものです)

【知った子どもとの再会】
以前いた学校に舞い戻ったとき、小学部2年生だった子が、高等部かー、ということがたまにあります。

また、なさそうであるあるなのが、肢体不自由の学校にいたときにかかわった子どもが、7年くらいして知的の学校にいて再会してしまった!というケースです。

もともと、歩けていたから、個別のニードよりも集団や社会生活を重視するようになったから、などの理由で学校をかわることがあるのです。あのとき、初任の先生が担当していた子ども、まさか自分が担任することになろうとは、想定していなかったなーと。

【最後に、悲劇の再会も】
今回、異動の魔力(?)で恐ろしいと感じたことがあったので御紹介します。

それは、嫌われ者の管理職から逃げることができた先生が、次の赴任先で再会してしまったケースです。

A学校でA管理職がいて、A先生がいました。

A先生は、管理職の経営方針が働き方改革を真っ向から無視したものだったので、病休に入ってしまいました。
復帰して、次の年にC学校に異動しました。

1年後、A先生と公道で再会、地獄から解放されたような、穏やかな表情が印象的でした。

2年後、A校長は管理職から行政職にいっていたのに、C学校の校長になりました。
A校長とA先生は、C学校で再会

A先生はどうしているでしょうか。

また、変な難癖や追求しまくる学校経営のために、疲弊してしまうのではないか。

「子どもは先生を選べない」という言葉がありますが、「先生も子どもを選べない」、「先生は管理職を選べない」もあります。相性は大事です、めぐりあわせの悪いマッチングによって辛い日々を送ることがないようにと祈るばかりです。