学校の文化 担任の先生より

746)特別支援学校 始業式を終えました(1月)

始業式を終えました。

近年は各教室で放送を聞く、分散して集合する、などの取り組みが行われています。

【始業式の一例】
2学年ごとに、広めの教室に、椅子をもって集まる。

私が担当している学級は、それぞれ歩行に課題があるので、学習椅子は教員が運びました。

教室にはプロジェクターとスクリーンが設置(担当の教員が指導を抜けて準備)されており、学級ごとに縦一列に座る。

式次第にしたがって、式が進行する⇒各学級で解散、教室に戻る

【このタイプの式でありがちなこと】
・映像がうまく流れないため、原因と期限不明の「待ち」がスタートする。

・映像機器のスイッチを勝手に押しにいって、怒られる。

・コードなどにひっかかって転倒する。

・座っている間に「お漏らし」があって、退出する。

・声をあげたり、立ち上がったりするので、教員と一緒に列を離れる。

・前に座る子の首をひっかいて、怪我をさせる

・椅子をガッタンゴットンさせて、危ないと指導される。

などがあります。

教員は、儀式的行事に参加させるだけでなく、安全の確保、予見できる行動を考慮して立ち位置などを決めています。想定できることをすべてやろうとすると、絶対にマンパワーが足りません。そのため、被害が大きくなる可能性があるもの、起こる頻度が多いと思われることに焦点を絞って体制を組むことが多くなります。

余談ですが、この「予見性」が裁判のときに争点になるのですが、予見できることすべてに留意して体制をとることは不可能ですし、本当に思いもよらぬことをする場合もあるので、なかなか実際は難しいものだと思います。

【登校初日】
儀式的行事があるので「式にふさわしい服装」を、と事前にプリントを配布するのですが、これがまた大変で

す。ふだん着ていないフルにボタンのついたシャツ、ゴムではなくフックとチャックのついたズボン、トイレに行くと裾が濡れてしまいそうなジャケットなど、その日の教員の介助量が一気に増えます。

初日は提出物、着替えなどの物品など、学期始めは直接的な子どもの指導以外の仕事が多いです。そのため、通常のペースを取り戻すきっかけになるような、スムーズに着脱できる衣服のほうが助かります。