担任の先生より OT・PT・ST

771)特別支援学校 長縄のジャンプはできないけれど

学年の活動で、なわとびをする機会がありました。

なわとび(長縄)をざっと分析すると

跳び越す(ジャンプする)
タイミングを計る
一定のリズムを続ける
何回できるか・何回やるか
ひっかからないようにするにはどうすればいいか
どれくらい足を上げたらいいか判断する

などがあります。

感覚刺激が欲しくて、力をこめて動いてみたくて、ぴょんぴょん跳ぶことが好きな児童生徒には、ワクワクする活動ではと思います。しかし、学年のなかには、一回膝を曲げて跳ぶので精一杯、片足をあげることが難しい、という子も見受けられるので、どう共存するか考えるのが担任の仕事です。

【自分のいる学級】
}かといって、学年全体の活動をそこに合わせるよう、求める訳にはいきません。動ける子は動けるなりに、そ

こまで到達していない子はそれなりに、挑戦すればできる環境をいかにつくるかについて考えます。

【またぎ越し】
まず、「縄を跳び越すために必要な高さが跳べるか」を一番に考えました。

これについて現状では無理だろうと判断、次は動かない縄なら跳べるか考えました。これも、跳んで同じ位置に着地するのではないだろうから難易度は高いと思いました。

このことから、跳躍して縄をこえることを諦め、時間をかけて取り組んできた左右の重心移動を発展させ、縄をまたぎ越す課題にしました。

「重心移動」、「軸足を明確に決めて片足をあげる」「(倒れないよう配慮しながら)片足で支持する」など、取り組む課題設定として十分と思いました。

【結果】
一人あたり4回(2往復)、手をとる介助を挟みながら実施しました。数人について、この課題でいきましたが、まだ手をつないで誘導する段階でしたが、縄をまたぐことができました。また、手をつなぐことで転倒リスクも防止できます。

その場で活動をデザインする能力があると、サブティーチャーをするときの不安や負担感が軽減します。メインティーチャーには集団全員がどう授業に参加するか考えておくことが必要ですが、全部抱え込むと考える時間と教材の準備にかなりのエネルギーを使ってしまいます。なので、サブとメインは持ちつ・もたれつで協力できることが理想なのかなと思いました。