学校の文化 担任の先生より

878)特別支援学校 雪かき

雪が降った日、学校のグラウンドや駐車場に雪が降り積もっています。

学校では、安全に、極力時間通りに登校するように配慮することが求められているので、校門や駐車場の雪かきをすることになります。

【通常時間の登校の場合】
教員が定刻に勤務時間に出てきて、打ち合わせをして、登校お迎えに向かうのが通常ですが、それだと、雪を取り除くのは誰でしょう?

多くの場合、中心になるのが中間管理職と、児童生徒の安全などに関与する生活指導部の教員、スクールバスの運行にかかわる役割を担う教員が早くにきて、除雪作業をするように言われます。作業量が多く、間に合わないことが想定されるときは、「有志の先生の御協力を…」とアナウンスが入ります。

この定時以前の仕事について、振替や調整休はありません。あくまで好意や有志でやるということになっていますが、よほどの事情(子どもが…、遠距離通勤なので…など)がない限り、行かないときまずい感じになります。

今は、ハラスメントの防止が言われているので、それ程ではないですが、それ以前は嫌味のひとつも覚悟しないと抜けられない同調圧力がありました。

汗まみれになりながら、通学に間に合わせることができそう、というところまで除雪したら、何事もなかったかのように通常勤務のモードに戻ります。「少し休もうよ」と言えればいいのですが、休息をカバーできる人員はいません。

【登校時間を遅らせた場合】
登校時間が遅くなると、全校の職員に雪かきをする指示がでます。(勤務時間内の対応)

そこで大事なことは

①誰が作業のリーダーか明確にすること
②道具はどれくらいあって、どこに出すか
③除雪する場所はどこか
④雪をどこに集める(捨てる)か
⑤どこを塞いではいけないか
⑥道具をどこに集める(片付ける)か
⑦終わりの指示は誰が出すか

これがないと、なんとなく集まって、なんとなく流れで作業を始めることになります。

作業分担がなく、どこまでやるか決まっていないと、「いつ終わるんだろう?」「どこまでやるんだろう?」という雰囲気になりつつも、大勢で取り組んでいる作業を離脱したと言われたくないので、なんとなく待ち、何となく作業を続けることになります。