学校の文化 担任の先生より

1132)特別支援学校 授業づくりについて、教員が悩んでいること

「人材育成をどうするか」

これは、どんな職場でも課題になるテーマだと思います。特別支援学校の教員についても、児童生徒とのコミュニケーションや授業づくり、保護者対応、児童生徒の実態把握の手順や根拠、校内文書の作成や起案などの方法、校務分掌の進め方など、様々なタスクがあるので、それらを1つひとつかみ砕いていく必要があります。

授業づくりは、準備する時間があろうと、なかろうと、時間割にある順番で毎日授業が行われるものです。どうしたらいい授業がつくれるのか、先生によって悩みどころは違うみたいです。

先日、OJTのあり方について、校内の先生を対象に行ったアンケートで、興味深いもの、共感できるものがたくさんあったので、思い出せるだけ列挙してみたいと思います。

【かかれていたコメント】
・ベテランの先生の技術や知識を教えて欲しい。
・自分自身が気づいていない視点や、アプローチの方法やノウハウを知りたい。
・日々、疑問に思っていることを協議したり、相談したりできたら。
・授業の教材を紹介して欲しい。
・授業の組み立て方を一緒に考えて欲しい。
・児童生徒の授業に合った授業とは、どんなものか?
・わかりやすい発問の仕方が知りたい。
・実態の幅が広い集団での課題設定について知りたい。
・特別支援学校における集団の授業をつくるときの留意点について。
・MTとSTの役割分担について知りたい。
・授業づくりをするとき、どんな観点で、どんなことに留意しているのか聞いてみたいです。
・授業をつくるうえで、大事にすることは何か。

どうでしょう?授業は子どもによって、指導目標によって、テーマによって、人数によって千差万別です。あの先生の授業がすばらしいからといって、そのまま真似てもうまくいかないのはなぜでしょう?

何回の授業で、どこまで、何を伝えて、どこで完結させるのか。

授業そのものの解説も大事ですが、どんなプロセスを経て、その授業はできあがったのか知ることは、次に自分が一から授業をつくるときの段取りや手順に(いい意味での)影響を与えると思います。だから、経験を積んだ教員は「何を思ってそうしたのか、そうしているのか」、言語化して日々伝えていくことが大事なんだろうなと思います。