担任の先生より

1152)特別支援学校 感情失禁

昨日の記事を見返しながら、児童生徒の服薬停止後の変化について、落としていたことに気づきました。

それは、突然ゲラゲラ笑って座り込む、直前にこれという理由もないのに声をあげて泣き出す、です。

はたから見て、涙が出る、泣いているときの「あー」という声をあげている、は「泣いている」。

目じりが下がり、両方の口角があがり、大笑いのときの「あっはっはっは」は笑っている。

それはそうなんです。

それぞれ、感情表現とされますし、笑っていれば「楽しい気持ち」と見られますし、これという理由がなければ、「楽しかったことを思い出しているのね」と言われることが多いです(学校では)。

反対に、泣いていれば「残念、悲しい気持ちなんですね」と見られますし、これという理由がなければ、「悲しかったことを思い出した」と言われがちですし、場合によっては、〇〇先生の対応が不適切だったのかもと、指導を指摘する、教員間の嫌がらせに利用されることも(ありました)。

【振れ幅】
もう何十年も前なので、今の精神医学と合致しているか分かりませんが、感情が普通(平均的な落ち着いたところ)を0として、感情が高ぶるアゲアゲになるのと、気分や意欲が低下するのは真逆の動きになり、アゲアゲと下がるのは振れ幅が大きく、精神的に病的な度合いが強いそうです。(余談)

今回の子どもについて、泣くも笑うも、表出が表に出ているといえ、躁鬱(そううつ)ではないと思います。感情コントロールや抑制が効いていない、混乱しているのではと思いました。もちろん、小さい頃は我を忘れるくらい笑ったり泣いたりすることはあるのですが、今回は働きかけに応じない、外界(環境)に目を向けていない、原因が分からない、が繰り返されることで、メンタルコントロールが効いていないと思われました。

頭の中が忙しく動き続け、整理がつかない状況が続くと、心身の疲労につながります。

学校では、落ち着いて過ごして欲しい、校内で決まっている流れに沿ってすすめられるようにしたいと思うことが多いです。それは、主に子どもの状態を心配するのと、マンパワーに限りがあるので個別の対応を少なくしたい気持ちの両方が働くからだと思います。