担任の先生より OT・PT・ST

151)特別支援学校の教員として、指導方針を決めるとき結構緊張します

こんにちは、雑賀孫市です。
今日は、授業のなかで、何を課題にするか、どんな観点を前面に押し出して取り組むか、について考えてみました。

教育の目的は「人格の完成」ということで、世の中にあるものを教科などに入れて学習をすすめるのですが、次々やれば、次々できるようになるというものではなく

繰り返しやることで分かる
好きなことなら学習に取り組める
段階づけがきちんとできていれば分かる
課題がひとつで、目標がはっきりしていれば分かる

などの条件がないと、授業をすすめていくことは、なかなか難しいです。

何がでるかな?

【何をターゲットにするか、考える】
「~が分かる」、「~ができるようになる」と目標を決めたとき、どんな観点がネックになっているか、どこができるか、どこまでできるか、などの線引きをして、クリアするために、何を達成しなければいけないか精選していく作業がどうしても必要になります。

前に似たようなことがあって、「これをやったらできたよ。」、「とにかく、繰り返しやればできるから。」
というのも実際にあります。
経験則で、あたりをつけてやれば、うまくハマることはあります。

が、目の前の子どもが実際に必要としている学習課題が別のところにあるかもしれないとしたら、どうでしょう。
教員にとっても、子どもにとっても、結構キツい時間になりませんか?

ふへぇ、またかよ…

どうも、学校の先生って、経験則の蓄積が多様な子どもを指導し、様々な授業を展開するために必要なことだと思っているフシがあります。経験のある先生=いろんなことができる先生、のような思い込み、です。
実際、ベテランの先生はうまく授業を展開していくことが多いですが、若手の先生のなかにも、どんどん課題をクリアして、つまずきに応じた対策を練ってくる人はいます。
この前に進む力は、どこからきているのでしょう?????

【評価する】
「評価(=アセスメント)」によって、課題を焦点化します。

いろいろな課題や作業などで、その子の課題は何なのか、調べていくのです。

これができる人と、経験に頼ってしまう人の差は大きいと感じています。

臨床では、評価に費やす時間と、これは基本コースとしてやる時間と、40分を分けて使ったりしていましたが、どうも学校では評価のために時間を使うというのが難しいです。

なぜなら、大抵の時間は「〇〇の授業」と看板を掲げているので、〇〇に関する内容が安定してでてこないと、「この授業は〇〇じゃないの?前にやったことはもう終わりなの?今は何の授業だ?」という雰囲気が子どもだけでなく、一緒にいる教員等の中にも流れてきます。

これは、個別や集団の授業にかかわらず見えるもので、結構モヤモヤする時間になります。

そのため、私は評価をどうするかというと
①授業でこんなアセスメントを入れます、と事前予告する。
②他の授業や、他の場面の記憶をたどり、すでに確認できている評価項目はなかったか思い出す。これによって、しなくてもいい評価を省略する。
③現時点で出せる仮説をすべて出し、できるだけ一気に評価してしまう。
④評価項目ごとに、どの場面で、何を評価するか考えて、1つずつ確認していく。

といった段取りをしながら、時間をかけて、極力無駄がないよう消化します。

【最後に】
学校では、月1回の外来などではなく、平日毎日学校に来ますし、毎週ほぼ同じ時間割なので、戦略的に評価をすすめることができます。
「時間を味方につけられる」、これが学校で支援するメリットの一つです。
が、自己完結できないところが多いので、逆に難しいところだったりもします(汗)。

http://magomago1.org/howtomakeagoalinaspecialeducationschool202005/
前回は「150)児童生徒の目標設定、何に留意して設定するか」というお話をしました。

http://magomago1.org/atheallyouneedischange202006/
次回は、「152)特別支援学校で、漫然と同じ指導を続けないために」どうすればいいか、考えてみます。

スポンサーリンク
まごいちブログ☆作業療法と特別支援教育をつなぐ