学校の文化 担任の先生より

26)特別支援学校の授業づくり(初任の先生向け)

こんにちは、雑賀孫市です。 今日は、特別支援学校で初めて授業をつくるとき、どうするの?
について書いてみたいと思います。

【はじめに】
今回は「初任の先生対象」、としました。何でもよかったのですが、とにかく授業をスタートする前に一読したら便利かな?と思われる情報を並べてみました。

それでもさー、不安だよぉ

【授業を始めるための準備】
①一日の流れ(月~金)、1か月の見通しがもてるよう準備する。
⇒年間計画表、4月の月予定表、該当学年(又は学習グループ)の時間割表が必要です。

②自分が担当する授業について確認する、何するんだっけ?
⇒前年度の年間授業計画、昨年度の個別指導計画の情報を見る、前年度にいた先生から何をしていたか聞くことが必要です。

③授業に参加する子供は誰で、一緒に授業を進める教員は誰なんでしょう?
⇒時間割表、指導体制表が必要です。

☆いきなりオリジナリティを発揮しようとするのは危険です。  
年度始めから、何らかの行事に向けた準備を含んでいる可能性もありますし、何より一緒に入る先生の見通しが立たないので、メインで授業を進めるあなたへの負担が一気に増えます。「何を始めるか分からない人」の評価が ついてしまうと、サブにつく先生が受け身になってしまうことが多いです。ので、ご注意下さい。

複数で、ですかねー。

【スタートの仕方は学年によって違う】
基本的には、小学部1年生か、新転入生でない限り、前年度どうだったか 確認して、「では、今年度どうするか?」の話になります。

デザインすべきなのは、どんな活動を、どんな形で提案するか。 そのために、どんな環境を作る必要があるのか、ということです。

はじめは、みんなで座って見る、みんな一緒に同じことをする、 どこからどこまで順番に運ぶ、など見通しがもて、結果が分かりやすいものから入ります。

繰り返しやる、少しずつステップアップする、同じ内容を違う場所でやってみる、 などの活動を通して、個々の違いが分かってきます。

理解するのに3回必要そうだから、今後もそうしよう
前はこれができたから、次はこれを試してみよう
前は〇〇さんと、△△さんが分かりにくそうな顔をしていたからA先生に入ってもらおう
このような積み重ねが実態把握につながります。
はじめは少し簡単なものからステップアップさせて、どこが一番落ち着くか見極めます。

・もし、小学部1年生なら、環境が分かる、先生が分かる、友だちが分かる、 授業でのマナー、などから順番に分かることを増やしていきます。 何がどうなっているか分からない先生と同じなので、一緒に成長すればいいと思います。
小学部2~4年生までは体験を通して自尊心が高まったり、自信がついたり、 できること、できないことが分かってきたりします。
小学部5~6年生になると、上級生としての自覚を持ちながら、中学部での生活を意識した ものに、少しずつシフトできたらと思います。

中学部1年生では個別より、社会や集団を意識した雰囲気にシフトします。 環境の変化に戸惑ったり、通用していたことが通らないと問題行動に訴えたりすることもあります。 誤学習やワガママをどのように変えていくか、などについて所属学年で戦略を練って対応します。

【最後に】
医療的な配慮や、想定される発作やアレルギーなどへの配慮も含めて、保健室にある資料や、実態表のチェックが必要です。たぶん、重要なことはないだろうと聞いたり思ったりしていても、いざ何かが起きたとき、確信をもって「ない」と言うには、「ない」ことを目視しておくことが必要です。

学校は医療機関ではないため、医学的情報が十分に整わないことがあります。それでも、医療的な配慮や指導を求められることがあるので、その時は想定されるリスクを養護教諭や学年主任あたりと「そうだよね」を共有していれば良いと思います。

https://magomago1.org/unknownneeds20200129/
前回のブログは、「24)リハビリテーション技士に知って欲しい、担任の先生の守備範囲」でした。(25は欠番です。)

https://magomago1.org/medicalcareinschool/
次のブログは、「27)特別支援学校(肢体不自由)で行われる医療的ケアについて」です。

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