担任の先生より

137)特別支援学校の教員になって、筋トレの重要性を再確認しました

こんにちは、雑賀孫市です。

今日は、特別支援学校の教員として、筋トレの必要性があることを主張したいと思います

「いや、介助があるからでしょ。」

そうなんです。
いろんな場面で必要だからです。

それを少し細かく見ていきたいと思います。

動く場面

【肢体不自由部門】
静的・同時収縮的な筋肉の使いかたが多い職場

①床から、介助で車椅子まで誘導する場面
・腹筋と背筋:かがまず、上体を起こして、腹筋と背筋を同時に収縮させながら、が大事。
・基本動作:膝立ちをつくる、膝立ちから立ち上がる。

②トイレ動作、立位姿勢を保持させつつズボンの上げ下げなどの支援
・膝軽度屈曲位で保持する。(スクワット、レッグエクステンション、レッグカール、など)
・肘屈曲位で持続的にホールド。(アームカールやベンチプレス、腕立て伏せ、など)

【知的障害部門】
動的・瞬発力的な筋肉の使いかたが多く、やや高い心理的緊張を必要とする職場

①持続的に心と身体を使う
・朝の運動などの持久走に向けて(ジョギング、エアロバイク、太鼓、など)

②場に応じて俊敏に動く(エアロビクス、スカッシュ、バスケットボール、など)

【ポイント】
肢体不自由部門では、とにかく腰痛対策が重要です。
知的障害部門ではとっさの動きに対応するため、瞬発力が必要ですが、そこに依存する身体づくりをすると、下校までに消耗してしまい、身体がもちません。

自分ではいけると思っていても、加齢による身体機能の低下や、ボデイイメージの低下により、思わぬ事故が起きることがあります。

【追記】
特別支援学校では、捻挫、骨折、腱鞘炎、腰痛、膝の痛みなどが多いようです。
傷害が起こったときの対応もそうですが、まず自分の身体の使いかたの傾向や、課題を洗いだすことが大事です。
それを意識しながら、日々筋トレやストレッチなどで調整していきましょう。

http://magomago1.org/usingictisalittledifficult202005/
前回のブログでは、「136)ICTを使った授業をするのはハードルが高い。」について書きました。

http://magomago1.org/whataboutdoyoulearnfornowandfuture202005/
次は、「138)作業療法士から特別支援学校の教員になり、何を意識的に積み上げてきたか」書いてみました。