学校の文化

129)特別支援学校のスクールバス添乗員のお仕事について

こんにちは、雑賀孫市です。
今日は、特別支援学校のスクールバスについて書いてみます。

スクールバスの多くは、入札などによって、民間の観光バスなどの会社が請け負っています。

バスには運転手と、添乗員の2人が乗っています。

【あなたはバスの添乗員】

あなたは、フリーペーパーの求人誌を見ていて、ふとある記事が目にとまりました。

お仕事探し

凸凹観光 バス添乗員 時給1050円

「運転するんじゃなくて、同乗するだけの仕事なら大丈夫かな」
あなたは、凸凹観光に電話をかけ、履歴書を書き、面接を受けに行きました。
なんと、即決となりました。

早速、バスに乗ることになりましたが、どんなバスかというと特別支援学校のスクールバス。
「大丈夫かな…。」
分からないことからくる不安が一気に高まってきました。

【事前準備】

バスは中型で27人乗りです。
座席はすべて埋まっておらず、1人で座る子もいるようです。
座席によっては、胸ベルトやベルトロック(自分でシートベルトを外さないようにする)があります。
棚には名前を書いたテプラが貼り付けていました。

「バス停ごとに子供が乗ってきますから、挨拶をして、席まで案内してください。荷物は棚にあげて、隣のものと混じることがないようにしてください。」

「子供の名前や留意事項がここに書いてありますから、目を通してくださいね。」

資料に目を通します

写真の顔と、文字だけでは実感もてないし、ちゃんとできるのかな。あれ?この新入生は情報が書かれていないけれど、何かあったらどうするのかな(汗)。

【登校開始】

「おはようございます、よろしくお願いします」

「おはようございます、〇年生の〇〇ですが、今日、帰りは乗りません。」

名前の確認や、荷物の整理、バス停ごとに乗車のチェック…忙しいながら、なんとか終えました。

【スクールバス添乗員の仕事】

学校生活の一部なので、観光バスの会社に入ったのですが、公務員的な位置づけであることが分かりました。呼び方は「さん」ですし、丁寧に対応することが求められています。

バスのコースごとに、担当の先生がついていますが、普段は授業をもっている、普通の先生みたいで、バスのためにいる人ではなさそうです。いろいろな学年の子供が乗っていますが、すべての子供を把握している訳ではないみたいです。

座席や時刻などについて、保護者から御意見を頂くことはありますが、一度スクールバス担当に伝えて、対応を聞くことになっています。バスのことは全面的に任されている訳ではないみたいです。

子供が座席から靴を投げたり、隣の子を叩いたりすることがありますが、どう対応するのか判断が難しいです。担任の先生の意見が聞きたいです。とにかく、複数の子供が落ち着かないと、一人ではやりきれません。

こんなことが添乗員さんの悩みになっているようです。

学級編成では、運用可能な組み合わせを考えますが、スクールバスは様々な実態の子供を乗せていくので、乗る方をお迎えするしかありません。そのため、やりがいを感じつつも、いろいろと大変なところがあるみたいです。

http://magomago1.org/importantinterstedinkids202005/
前回のブログでは、「128)好奇心をもって児童生徒とかかわる必要性について」書きました。

http://magomago1.org/whenteachertakecareaboutallergies202005/
次は、「130)特別支援学校におけるアレルギー対応の例」です。