こんにちは、雑賀孫市です。
今日は、教育実習を行うときの手続きについて書いてみます。 なぜ、これについて書くかというと
・社会人等が通信大学で教員免許をとっていると、自分で動かなければならないことが多い。
・タイミングを間違えると、教育実習ができないために1年棒に振るかもしれない。
・自分が教育実習生を受け入れるときの、基礎知識として知っておいたほうがいいと思うから。
現役の教職課程をとっている学生さんは、大学があーしろ、これしとけって言ってくれるので、 多分それにのっかればなんとかなる話です。
【教育実習を申し込むルート】
大学の教育実習担当の先生から、「母校に連絡して、受け入れてもらうように言ってね。」 というアナウンスを聞いた記憶がかすかにあるのですが、教育実習を申し込むルートは2つあります。
A:大学経由で教育委員会に申し込み、それを実習校におろしてもらう。
B:直接実習したい学校に連絡し、大学と実習校の指導を受けながら手続きをすすめる。
この2つです。 私が通信大学で教員免許をとっていたときは、Bを選択しました。 なぜなら、Aのルートを選択するには、少しタイミングが遅かったということと、 作業療法の臨床実習を受けた後のタイミングで押し込みたかったから(個別対応希望)です。
【いつ申し込むか】
申し込み期間についてお話する前に、まず学校にとって教育実習生は通常の職務にプラスされる業務負担の一つです。
それでも、後進の指導は大事、教育観や経験を伝えたい、学生が学ぶ機会は大事にしなきゃ、と好意的な教員も多くいますが、時間と労力を割くことに変わりないので、甘えまくってはいけません。
受け入れる学校(実習校)は、大抵前年度に受け入れ人数などを確認しています。
教育委員会から、大学から依頼のあった人数を見て、各実習校に割り振るのです。
-手続き例Aの場合-
前年度の5月から6月に実習申請書が教育委員会に提出され、 2か月前後で実習校決定通知が出されます。
前年度の2月~3月に事前指導の日程調整が行われ、 実習1か月前を基準として実習校訪問し、事前指導を受ける。
このことから、Bの方は、まず「学習のしおり」のような大学で学習するための 案内本のようなもの見て、教育実習の手続きの欄を確認します。
自分で手続きをしなければならないことが分かったら、教育委員会または実習校に連絡して、
「〇〇大学の学生の〇〇です。来年の〇〇頃に〇〇学校で教育実習をさせて頂きたいのですが、お願いできますでしょうか?」と打診します。卒業生なら、それをアピールした方が有効な場合もあるので伝えましょう。
もし、「まだ早いよ、わっはっは」と言われたら、
「では、改めていつ頃連絡させて頂いたらよろしいでしょうか?」と確認できたらOKです。
公式ではないにしろ、こんな人が打診してきたから、実習人数が 1人増えるかもしれないな…と相手にインプットすることができました。 なので、次の相談がしやすくなります。
(その時、電話に出られた先生か担当の方の名前をメモしておきましょう)
ここで、問題なのが1年間で教員免許がとれますよ、という小学校教員2種免許課程の人です。 1年でとれるということで入学したので、その年には教育実習しなければならない、どうすんねん! ということになります。
2種免許を1年で取得したい方は、入学見込みですが、次年度が始まったら実習させて下さい、と前年度に(大学には入っていない状況ですが)お願いしておくことが必要です。
【電話して断られたら】
まず、所属する教員免許課程の大学に相談してください。 「断られたよ、なんとかして。」ではなく、断られたら、他にどんな方法で実習校が探せるか 相談するためです。
【教育実習を断られるケース】
・申し込み時期が遅かった
・実習受け入れ可能人数に達していた
・実習生の悪行の情報が知られていた
・実習地訪問ときの態度が悪すぎた
【追記】
教育実習が無事に済めば、かなりゴールが近くなります。 免許法に則った単位を揃えればいいので、もれがないか確認して、免許申請してください。 今回のブログは公式の情報ではないので、参考までということでお願いします。
http://magomago1.org/classroomteacheradvantage202003/
前回のブログは、「61)特別支援学校(知的)でやっていた着替えの指導(実例)」でした。
http://magomago1.org/assesmentspecialeducationschool202003/
次は、「63)特別支援学校、学校の日常生活の評価は誰がするか」です。