学校の文化 担任の先生より

90)特別支援学校で働くことになったら、校内散歩をおすすめします

こんにちは、雑賀孫市です。
新年度を迎えるにあたり、新規採用です、異動したてですといった方がいて、 それぞれ不安を抱えているんだろうなーと思ったので、書いてみます。

神経つかいます

【年度スタートには、会議設定でいっぱい】
年度が始まると、顔合わせも含めて会議がたくさんあり、 仕事ごとに打ち合わせと情報共有ばかりです。 そこは、組織運営の仕事になるので、まずは自分がいる枠組みとつながりが 確認できれば、とりあえずOKです。 学級運営に関してはメンバー構成(最初は特に人数)と動き方の確認、 教室環境づくり(確認)がきます。

連続の会議は疲れるね

【頭がいっぱいなときでも、できること】
頭がいっぱいなときでも、できることということで 私が赴任したら必ず行っているルーティンがあります。 それは、校内散歩です。 職員室を基準にして、右か左か決め、RPGゲームのマッピングのように進みます。

①職員室から玄関 ②職員室から自分の教室 ③職員室から体育館
初心者は、まず①~③をやってみてください。

【歩く理由】
先の①から③がつながったら、校舎の端から端まで歩きましょう。 1階と2階と、構造は同じだからいいだろう、端まで見えているからもういいや、 はダメです。きちんと壁に触れるところまで歩きましょう。

なぜ、歩くのかというと 理由は大きく分けて2つあります。

一つめは、自分自身がその学校にいることに慣れるためです。初めての場所にいると無意識に緊張したり、ストレスを感じたりするものです。こんな時は集中しすぎず、客観的に環境を見つめる時間が有効だと思います。

二つ目は、自分が児童・生徒の引率をするとき、どのような導線が妥当か考えますが、 学校の校舎内のつながりや距離感が分かっていると、把握がスムーズです。

広いけど 端から見れば 大丈夫

【歩きながら見るポイント】
①学部や学年の教室の並び方のパターンを知る。
②特別教室(音楽室、美術室、体育館など)、保健室、事務室の位置をおおまかに把握する。
③導線が頭の中で描けるよう、分岐点などにある目印を把握する。
④教室内を見て、その学校の教室環境の傾向を知る。

【追記】
いろいろな仕事や役割分担など、鬼のように降ってきて、 一つひとつバタバタこなすことになりますが、追われているばかりでは 仕事をコントロールすることはできません。 頭がこんがらがったときは、見えている仕事を列挙して書いてみたり、 自分の仕事が組織のどこに関わるものか、図で書いてみたりします。 こうすることで、エンドレスワークから一時的にせよ 脱出できるのはいつなのか、はかれるようになってきます。

ちなみに、もっと仕事を始めるために必要なこと(全容)を知りたい方は、「6)特別支援学校で仕事をするとき確認すること~初めて特別支援学校で講師をするという先生に渡したチェック表」などを見ながら準備して頂ければと思います。
https://magomago1.org/firstvisitspecialeducationschoolchecklist/

http://magomago1.org/schoolchimering202003/
前回は、「89)元作業療法士の担任の先生より~特別支援学校、誰がために鐘は鳴る~」でした。

http://magomago1.org/sometimesspecialevevthappens202004/
次は、「91)特別支援学校では、卒業式や修了式の後に何かが起こる」です。思い出話ですので、お気軽に見て下さい。