学校の文化

196)肢体不自由特別支援学校に入るには

こんにちは、雑賀孫市です。
今回は、肢体不自由特別支援学校に入るには、という題で書いてみます。

先日、就学相談のことを書いたばかり、あくまで参考までということで。

【障害種別】
特別支援学校の障害種別は、以下の通りです。

①肢体不自由
②知的障害
③視覚障害
④聴覚障害
⑤病弱

の5つとなっています。
子ども自身、ピュアモーター(純粋な肢体不自由)でない場合はありますし、学校にも先日書いたように、複数の障害種別の子どもを受け入れる併置の学校があります。

学校のろうか

【障害種別はどこに】
就学相談の流れのなかで決まっていくもので、そこに出席したことがないので詳しいことは分かりませんが、転学(肢体⇔知的)の相談と、それに向けた指導に取り組んだことがあるので、その範囲で書いてみます。

肢体と知的のどちらになるか、大きなポイントは1つ

「歩けるかどうか」です。

以前、視覚(視知覚)の課題もあったのですが、一人で歩けるようになったら知的の学校へ、という話があったので、1年かけて練習して、転学まで進めた事例がありました。

なので、歩けるかどうかが大きなポイントみたいです。

歩く

【歩ける、という主観的な線引きについて】
支えてもらいながら歩くのも「歩ける」
しんどそうな姿勢で歩くのも「歩ける」
いつ転倒するか分からないような不安定なものでも「歩ける」

中学部までなら、知的障害部門でも、肢体不自由部門でも在籍できそうですが、高等部になったら、支援する教員が随時つけないことがある、全体のスピードがあがるので、ついていけない場合は肢体不自由のほうで…といった話がでてきます。

高等部になると、それまで通常学級や支援学級に在籍していた生徒が特別支援学校の高等部に入学するようになり、全体的に生え抜きの生徒よりも動きや知的に高い生徒の比率が増えるからです。

【肢体不自由部門を希望する、または優先されそうな理由】
・医療的ケアを必要とする。
・ゆっくりとしたペースで学ぶことが望ましい実態がある。
・麻痺や整形的疾患がある。
・個別に対応しなければならない教育的ニーズがある。

曖昧なところがありますが、あくまで就学は保護者や本人の希望によるところが大きく、何を大事にして学校生活を送りたいかによって方向が変わることがあります。

視覚障害と、聴覚障害にも触れたいのですが、いかんせん経験がなく、内情を知らないのですみません。

http://magomago1.org/sharethespaceintheschool202007/
前回は、「195)特別支援学校の知肢併置について②」について御紹介しました。

http://magomago1.org/whataretheydoatthefreetime202007/
次回は、「197)特別支援学校 肢体不自由部門の子どもたちの空き時間」について書いていきます。