学校の文化 担任の先生より

292)教育実習はインターンシップ的なものとして成立するか

日本では、インターンシップは就職活動の一環でなくなり、就業の前体験(練習)でもなく、一部、人件費のかからない雑用係の受け入れになっているという指摘がされていました。

【教育実習はインターンシップとしてどうなのか】
教育実習はインターンシップとして有効だと思います。

身分は学生であるが故に、細かいところまで要求されず、ただ学校の雰囲気をとらえ、目の前のこどものことに集中できる環境にいることが、ある程度保証されるからです。

指導教官も役割として明確に位置付けられ、授業への見学・参加・研究授業の実施まで丁寧に見てくれることが多いと思います。
(すべて見ていないので、保証できないです)

何が正しいとか、一本道はないです

・教育現場を見て、経験して、それでも教員になろうと思った人は採用試験を受けると思います。

・教員にはならないけれど、教員免許は今後の役に立つかもしれないと思うかもしれません。

・教員になるかどうかは別として、学校の中を見た経験から、保護者になったときの対応の仕方が変わるかもしれません。

・自分には教員は合わないと実習や教職課程を放棄するかもしれません。

【問題は入ってからだと思います】
教育実習でどんな校種を経験したかは分かりません。
しかし、どんな形であれ問題なのは入ってからだと思います。

①新規採用(初任)として入るか
②講師や非常勤として入るか

この2つによって、随分状況は変わります。

【初任の場合】
初任の立場になると通常の職務を行いながら、初任者研修なる事務作業や研修会の参加などが入ってきます。指導教員はつきますが面倒見がいいか、足をひっぱられるかなどいろいろで、それによって初任者の育ち方は変わってくるんだろうなぁと思います。

(私は意見が対立し、正当性は自分にあると思ったので、管理職に報告して黙らせましたが…何か?)

とにかく、その初任者研修を実践するのは当事者の責任なので、指導教員の選出は教育実習生の指導教員よりもハードルが低い気がします。

初任者同士の学び合いもあり

【講師の場合】
新卒で教員採用試験に合格できず、講師や非常勤になった人が一番しんどいと思います
なぜなら、経験が浅いのに指導教員は無く、研修もそこそこに、とにかく与えられた仕事を遂行することを求められるからです。

外に研修にでる機会を設けても、初任の先生のように非常勤の先生を入れてくれたりしません。
まさに戦場に派遣された傭兵状態、とにかくがむしゃらに生き抜いていかねばならないのです。

【インターンシップとしての教育実習】
教育実習では、現場の限られた、比較的いいところを見て終わると思います。

そこで「無理」と感じた方は、実際に入るともっと厳しくなるので、その時点では教職は合っていないんだと思います。
何事も初めてのことは学びになりますが、活かせるものと無駄になるものがでてくることがあるので、それは仕方ないことなのかもしれません。

どうすべ…?

しかし、人が学ぶということは、どんな道を選んでも避けて通れないことです。

なので、学校教育や教育実習について批判することはあっても「学ぶ、ということについて考える」という土台だけは持ち帰ってもらいたいと思います。

https://magomago1.org/291teacherssalalyishighornot202011/
前回は、「291)公立学校教員の給料って、高いか?安いか?」でした。どう意味づけと価値づけをするかによりますね。

https://magomago1.org/293stayingnowpositionskill202011/
次回は、「293)特別支援学校で、長年同じポジションに君臨する方法」です。部署の所属は定着しないと力がつかないので、3年ごとに変えるくらいがちょうどいいと思います。