学校の文化 担任の先生より 未分類

362)特別支援学校 何かあったときは、再検討のチャンス

最近の校内の雰囲気で気になることですが、「失敗をさせない」ことが良い指導で、成功体験を積むことだけが過剰にクローズアップされている気がします。

これまで子どもが行ったことで、教員が保護者に謝罪した例について以下のようなものがあります。

【例】
隣の児童生徒の顔をひっかいて傷をつけた。

児童生徒が歯ブラシを噛んで、毛先が乱れた。

自分のメガネを投げて壊した。

車椅子の操作を誤って、歩いている子にぶつかった。

周囲の子どもに対して暴言をはく。

教室から飛び出して転倒し、怪我をした。

荷物が見当たらない⇒子どもが教室内に隠していた。

自傷による怪我。

などが挙げられます。
このような場合、教員の目が行き届いていなかった⇒今度、側について見守る。
というような、「責任は教員」という意味の言葉しかでてきません。

【何かあったときは、再検討のチャンス】
例えば、子どもがかけていたメガネを投げて壊してしまったとします。教員はそれについて謝罪しつつ、「側で見守る」以外にどうするか検討する必要があります。

具体的には、①そもそもメガネをかけないといけないか、②子どもがメガネに対してニーズを感じているか、③メガネが肌にふれる感触を嫌がっていないか、④ものを投げる傾向はないか、⑤メガネを投げたときの状況はどうだったか、などについて記録をつけたり、想起して情報を整理したりします。

事故はないほうがいい、失敗はしないほうがいい

それはそうですが、フタをしてまわるのではなく、リスク管理、試行錯誤、検証などを通して環境に依存する部分を軽減できるよう、授業や日常生活の指導、1人遊びなどをすすめていくことが大事だと思います。


https://magomago1.org/361selfishlookdownbreakyourteamwork202103/
前回は「361)特別支援学校 熱心な方ほど「物の言いよう」に気をつけて」でした。