学校の文化 担任の先生より

370)特別支援学校 シャンパンの後に、水

シャンパンという言葉のイメージは「豪華、華やか」です。
一方、水といえば「無難で一般的」な感じがします。
悪くないんだけど、特別に飲むにはちょっと物足りないという感じです。

【シャンパンみたいな先生】
子どもは楽しく力をつけ、保護者対応はスマートでクオリティ高いという先生がちらほらいます。
その先生は多少指導が難しいとされる学級もまとめることができ、一緒に組んでいる先生は頼りになるので信頼することでしょう。

そんな先生にも異動により学校を変わる、学部が変わる日がやってきます。
充実した日々は終わり、新しい指導体制・新しい環境でスタートをきることになるのです。

では、その先生の学級・学年を次に誰が見るかですが、そこは難しいところです。
シャンパンの後に、「普通の水」って出しにくくないですか?

教員サイドからするとどうか、保護者や子どもからするとどうでしょう?
微妙なところですよね。困った、困った。

【落としどころ】
質は落とせないと踏ん張るか、これも出会いで学びだと特別の配慮はしないでいくか、引継ぎ等しっかりやるのでよろしくね、あたりが落としどころではないでしょうか。

踏ん張って、ある程度同等のクオリティを求めると、その分全校的な教員のパワーバランスが変わることになるので、組織的な調整で臨むということになります。

特別な配慮はしないということは、卒後の多様な場所や人にもまれる練習だと考えることもでき、総じて変化を受け入れましょう、だと思います。

引継ぎ等を強調するときは、とにかく変化に伴う不安を軽減したいという現れではないかと思います。

【大事なところ】
教員は、以前のブログで書いたように、2年~3年で担任は変わったほうがいいと思っています。

担任について継続なら発展的または安定的に。
変わるなら、新しい出会いを学びに、です。

ただ、留意しなければならないのが「依存」です。
〇〇先生しかできない、〇〇先生としかできない、〇〇先生だけが…。
という雰囲気があると、そこは断ち切らねばなりません。

卒業したら、至れりつくせりで声をかけてくれることは少なくなり、学校教育から福祉分野にシフトしていくので内容も変わってきます。

また、お任せすることが当たり前になると、課題を処理したり、変化に対応したりする力を養う機会が奪われることになるので、学校はサービスが充実しているという評価は善し悪しだと思います。
そのあたりの覚悟(?)をされている保護者は保護者同士の情報網をつくる、いろいろな公的・民間のサービスを調べて活用するなどを積極的に行っているようです。

【そんなに考えるほど変わらない】
担任が変わるということは、生活が大きく変わるかという心配はありますが、実際はそんなに大きく変わらないかなと思います。時間割は学年相応に設定されているし、1人の教員が常時すべてを仕切っているのではく、複数で対応しているので、まるっきり別物に変わることはありません。

だれが一緒でもできる、どこの場所でもできる、そこが目指すところなので、1年1年の出会いをかみしめながら学校生活を送ってもらえたらと思います。


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前回は「特別支援学校 しごとをこなすコツ」でした。