担任の先生より

421)特別支援学校 学年の差を意識する作品展示

学校の各教室の前には大抵廊下があり、よく作品展示や学習のまとめなどが掲示されています。

【廊下の掲示ルール】
①場所
廊下のスペースには、ある一定のルールがあり、どこからどこまでが〇学部、〇年生、と場所や面積について確認されています。よく前向きに、何でも子供たち同士で見てもらいたい、保護者に伝えたいと前向きさをアピールする先生がおられます。たとえ、他の学年がそれほどでも…と思っていても、学校として学年ごとに差はつけられないとするのがスタンダードな考え方だと思われます。

②掲示の仕方
よく言われるのが、ピンはいいか、テープは何がいいか、です。学校を作る材料も、昔と随分違ってきています。なかには磁石対応できるものだったり、逆に押しピンはダメ、養生テープしかダメというおかしな壁もあったりします。

③防災や安全教育に留意する
まず、押しピンが外れて落下したとき、踏んだら危ないのではということで押しピンの種類に規制をかけている学校があります。また、手すりをもつ児童生徒の妨げになってはいけない、消化器や警報装置の前は使ってはいけない、などのルールもあります。

【技法】
図画工作や美術の作品をつくるとき、内容も大事ですが、材料の調達を考えると、教材庫や美術の倉庫にあるもので勝負することが多いです。他にも、ゴミのようなものから材料を拾い上げてくる先生もいますし、自腹で調達してくる先生もいます。

どれくらいの技法が授業の中で試せるか、ですが発達段階によるところが大きくて、押す、叩く、握る、貼る、かきまわす、などが多いです。あとは道具を使って、少ない労力で大きな成果を得ようとすることもあります。

【メンテナンス】
掲示された作品も、長い時間貼り続けていると、剝がれてきたり、たわみが大きくなってきたりします。軽微なものなら、ちょっとのりで貼ればOKですが、全体の台紙そのものがたわんだりしてきたら、一度掲示板から下ろして修復するか、お役御免で作品ごとに持ち帰りにするか、廃棄するか、になります。

【先輩としての意地】
掲示板を見ていると、各学年ごとにどんなふうに作品をつくったか見えてきます。
高学年なのに、それ以上の風格がある作品を出さないと!と思うのは私だけでしょうか?


https://magomago1.org/420specialisttolduswhathesay202106/
前回は「420)特別支援学校 専門家が来られるとのこと、正直面倒くさい」でした。