学校の文化

435)特別支援学校 職員室で仕事を振るには、多少の配慮が要ります

教員には、「公務員として指示されてしている仕事」と、「自分の教育観や価値観に基づいて作る仕事」があり、人ごとに価値づけしているものによって、どちらも大きくなったり、小さくなったりします。

いずれも大きくすることは簡単です。

大きくすることができる人だとレッテルを貼られたら、小さいもの、大きいものにかかわらず、どんどん仕事が集まってきます。

【人によって動機づけになるものが違う】
職員室には、何でも自分の思い通りにいかないと気が済まない人、責任を負いたくないので言われたらするという人、理由が分かって納得すればする人など、いろいろな人がいます。

多くは担当しているから、割り振られたことだからと、それぞれが仕事を進めますが、その人にとって「やらなくてもいいこと」を依頼したり、協力してもらったりするときは、配慮が必要です。

【行動への動機づけ】
人によって、意欲的になれる動機づけが違うみたいです。

①まかせてくれるならやります。
やり方、出来栄えなどについて注文をつけないということでしょうか。仕事によって自分を輝かせるタイプであったり、人にあれこれ指図されながら仕事したくないタイプであったりするのでしょう。うまくいけば求めていた以上の成果を出すことがあります。ヘタをこくと、目的にために他人を振り回すので注意が必要です。また、その仕事が今後も継続して行わなければならないとしたら、仕事に関するHOW(どのように)を記録として残す必要がありますし、マニアックすぎるときはシンプルなものに変更する必要がでてきます。

②新しいことにチャレンジしたい
誰でもやるものはイヤだ、惰性はイヤだ、そんなもん他のやつにやらしといたらええんや(なんで関西弁)、という人。特別感を出すと面白がって取り組んでくれます。一緒にやるとワクワクすっぞ(孫悟空風)も大好きですが、個人に仕事を割り振って知らん顔をすることが多いので、こういうのもアリだと思います。ただ、こういう人は変な仕事を増やすので、要注意です。

③納得してやりたい
間違いたくない、失敗はよくないと思っている人に多いです。それは、誰に聞けばいいですか?それはいつまでにやらなければいけないですか?納得できるように説明する時間があれば、自分でやってしまったほうが早いことがあります。学校ではこのパターンが多いのですが、丸投げで成果のみを期待しがちな職場環境なので、自己防衛として必要な態度かもしれません。

④指示してくれるならやります
主となって仕事したくない、自分の仕事をやりながら、他人に指示出しやサポートを求められるのは労力がかかるからしたくない、自分の仕事のペースを乱されたくない、何をどうするか調べるのは効率が悪いのでしたくない、といった先生に多いです。消極的に見えますが、トップダウンの組織だとこういった方のほうが使いやすいかもしれません。

これからする仕事はどんな人を指名して進めればいいか、考える材料になるかもしれません。