学校の文化 OT・PT・ST

519)特別支援学校 教育実習生がやってきた

教育実習、初日をむかえました。

やってきた学生さんはマスクに黒か紺のスーツ、見かけではどんな人か分かりません。
マスクをすると、子どもにとっても表情が分かりにくいんだろうな…と思いました。

朝の打ち合わせから参加、誰と一緒に行動するか確認しました。初めての場所であるし、その場所や組織特有のルールもあるだろうから、過剰に緊張するかもしれない。誰が責任をもって指導しているか、責任の所在を明らかにすることにもつながります。

とにかく、初日は誰がいるか、人はどんな枠組みのなかで活動しているか知る。
場所と一日の流れについて知る。

でいいかなと思っていましたが、最近の若者はいろいろやるんですね。
これまで、障がいをもった子どもたちと触れ合う活動をやってきたとのこと。

ん?初心者じゃない?

特別支援学校は初めてでも、子どもとかかわる経験があるなら、話は別です。その経験の上に何をのせるか、学校としてどう支援しているか、それらを示すことが必要と考え、実習指導について、そこでギアが1つか2つあがりました。

場面ごとのねらいや意味について説明したり、個々の福祉用具の説明をしたりするようになりました。

教育実習といえば、「とりあえず、ひととおりやってみな。細かいところは教員になってから学べばいいよ」みたいな感じでしたが、個に応じた指導はここでも稼働しているのです。これから実習を受ける方、自己開示によって、その後の実習の中身が変わるかもしれません。

【伝えたこと】
時間割の存在
給食の食形態
活動の意味、児童生徒の実態をもとに取り組んでいること

2週間かそこらの実習で、最後に研究授業をやるのですが、それまでに45分か50分の尺のなかに指導内容をまとめること、授業の中身を組み立てることになります。なので、それまでに教職員と児童生徒の人数、児童生徒の実態をある程度把握することが求められます。じっくり学んでもらえたらいいですよ、みたいな時間や期間は逆算すると、それほどないことが分かります。

時間はかかっても、中身がしっかりするまでは考える、検証する、を繰り返すリハビリテーション技士の実習とは違うのかなという気がします。(根拠がはっきりしないことはするな、ということ)

とにかく、学級経営について知り、それを授業という場で形にしろ、というゴールが明確な実習なんだろうなと感じました。