学校の文化 担任の先生より

529)特別支援学校 教育実習最終日、何を伝えるか

教育実習の終盤、研究授業が終わると、肩の荷が下りたという雰囲気になります。あとは、最終日に提出する書類を出して(後日、再び学校に取りに来るらしいです)、管理職等に挨拶したら、終わりです。

【お疲れ様会】
随分前になりますが、教育実習生が全日程を終えると、お疲れ様会なるものを実施しました。あれは…実習先の高校から、歩いて5分のところにあるカラオケスナックだったと思います。今でも、そんな感じでやっているところがあるのでしょうか?

今回のお疲れ様会は、学校の休憩時間を使って行われました。
寄せ集めたお菓子を出し、座って雑談ばかりしました。

「実習など、他にどこ行ったの?」
「就職とか決まった?」
「卒論あるの?」
「職場に知ってる人とかいる?」などです。

この学校での実習で、もっとやりたいことはなかったか、どんなことが学びになったかなど、実習を受ける側として、今後の参考になることを聞いてみたかったのですが、やめました。

実習生本人が求めれば、それに応じるのですが、この日をもって実習は終わりで、「終わってからどうする」に状況は変わっているので、話をするなら先の話をしたほうがいいのかも、と思いました。

【先輩】
ちょうど、実習生の就職先と同業だったという人がいたので、職場に入ってからの体験談を話してもらいました。やっぱり、次年度から行く職場に関心があるのか、当事者意識をもって、熱心に聞いていたと思います。

どこの職場も、1年か2年は無理して覚えて、試して、という環境適応にエネルギーを使うみたいですね。
それ以降は、経験に裏打ちされた力の入れ方が分かってきて、だんだん形になっていく、という感じでしょうか。

今、学校では児童生徒が「分かる」、「できる」学びをすすめていますが、始めからお膳立てされた学習形態ばかりを体験してきたら、仕事に就いてからの生活で苦労するかもと思いました。みなさんはどうだったでしょうか?

今回の教育実習生とのかかわりを通して、実習は、経験に基づく知識を得るための土台、将来への課題に気づくための場なのかなと、改めてそう思いました。