担任の先生より OT・PT・ST

83)元作業療法士の、特別支援学校の教室整備 ~見て分かる工夫~

こんにちは、雑賀孫市です。
今日は、新年度を控えての時期なので、教室環境整備の一例を出してみます。

【教室整備の基本的な留意点】
我流ですが、観点をいくつか挙げておきます。
①教室の出入口を含む導線(1つをふさぐ、入り口のみ・出口のみを決める、等)
②どこを教室の前にするか決める
③教卓の位置と向き
④個人ロッカーの使用・導線の確認
⑤児童生徒ごとの机(ポジション)
⑥何をどこに置く・入れるか
⑦掲示物の配置(時間割、学級目標、等)

【今回は⑥でいきます】
教科ごとに仕様するエプロンが違う、という学校があります。 例えば、家庭科と作業学習、美術などです。 水泳指導が始まると、プールセットも入ってきます。 個々に管理を任せると、混じったり、失くしたりすることも。 そのため、誰が、何をもってきて、どこに入れているか明確にする必要がありました。

どこに何があるか、一目で分かる

こうすれば、どの扉の中に、何が入っているか一目で分かります。

作りは雑ですが…

【作り方】
見やすさと、剥がしやすさと、作りやすさ重視でいきます。
かなり出来はよくないですが…(機能重視の性格がでていて、恥ずかしい)。

①必要な物品は何かリストアップして、イラストをカラー印刷します。枚数はそれぞれ2枚。
②カラー印刷したものをラミネートにかけ、絵に合わせてカットする。
③所定の扉に絵を両面テープなどで仮止めし、上からブッカーを貼る。(剥がされないよう)
④中に入れるカゴにもイラストをあてて、ブッカーを貼る。

【効果】
何をどこに入れる、いつ何を出すかが視覚的に分かります。 児童・生徒に管理を促すか、教員が管理するか、運用していくなかで決めた方がいいかもしれません。
表示することで、担任が不在になったときに代打の先生が困らないようにという配慮もあります。

http://magomago1.org/goodusewheelchair202003/
前回は、「82)元作業療法士が特別支援学校の担任になって(車椅子を安価にカスタマイズ)」でした。

http://magomago1.org/howtomakestudycard202003/
次は、「84)元作業療法士の、特別支援学校の教室整備 ~授業予定カードの作成~」です。