学校の文化 担任の先生より

157)作業療法士の特別支援教育への参画について思うこと(学校作業療法)

こんにちは、雑賀孫市です。

これまで、特別支援学校を支援するリハビリテーション技士について、特別支援学校の中で作業療法はどう活用できるのか、そんなことをブログに書いてきましたが、もっと大きな枠組み(組織的)について考えてみよう、と思いました。

学校教育について、日本では小学校の6年間と、中学校の3年間は義務教育で、望む・望まないにかかわらず所属することが求められた場所といえます。

そうして、そこにはポジティブなもの、ネガティブなものが、人それぞれに秘められているのだと思います。

更に、作業療法士になった方は、そのもっているカード(専門性)をどのように活用するか、自分の中にある価値観に照らして示していくのでしょう。

何がでるか、おたのしみ

【学校のどこに参画するのか】
今のところ、いろいろな参画の仕方があり、それぞれこんな実践をしていますという報告が散見されますが、一覧や図になったものを見たことがありません。

それだけ、まだ少ないということでしょうか。

幼稚園や保育園への取り組みは詳しくないのですが、ざっくりと挙げたら小学校、中学校、高等学校、特別支援学校だと思います。あと、中等教育学校などもあるのですが、そこはあまりこだわらなくてもいいのかなと思います。

小学校⇒通常学級、特別支援学級
中学校⇒通常学級、特別支援学級
高等学校⇒通常学級、特別支援学級
特別支援学校⇒小学部、中学部、高等部(学校によって組み合わせが違います)

一同に会して学ぶ仕組み

【外部から助言・指導のために入る作業療法士】
日本では国と自治体が決めた教育にかける予算から、教職員の給与、税金、施設管理、備品や消耗品、などを引いたなかで、どれだけ支援人材にかけるかになります。

また、学校ごとに割り振られた外部人材活用のお金を、どの職種に、どれくらいの割合で使うのかは学校が決めるので、何人、何時間と計算できないところがあります。

今のところ、学校で指導ができるのは教員となっているので、様々な専門職と協働や役割分担はできず、実施と結果責任は担任にかかってきます。

「届けたい教育」について、誰が届けたい教育かというと、教員がやりたい、やりたくなるものであって、「作業療法士が学校でできたらいいな」をプッシュするものではありません。そこを間違える方が結構いて、できない・分からない・難しいものは敬遠され、助言や指導を受けたという実績だけが残ります。

【学校の中で教員になって働く作業療法士】
作業療法士という看板から、教員という看板につけかえるものも、学校作業療法になるかなと思います。

医学的なアプローチ」や、「その子のために何をするか」に特化した専門性をかなり諦めることになりますが、
学校という環境の中でどうするか考える専門性はフル活用できます。

教職員としての組織的対応や職員室文化がうまく飲めないと、苦しい思いをすることになります。

【伏魔殿のように感じられる学校文化】
学校に入った作業療法士の方が、それぞれ「学校の文化」を知ることが大事だとおっしゃいますが、学校の文化とはどんなものか。

それは、その時代ごとの社会的背景、学校教育の歴史や養成課程、職場環境、職務から派生したものが多く、医療現場の価値観や考え方が違うのは当然です。

インプットとアウトプットを学校にあったものにしながら、持ち味をどこでお試しできるか可能性を自分のなかで考える、そんな支援がやりがいを失くさずに学校とかかわれる作業療法士の働き方の一つなのかなと思います。

http://magomago1.org/teacherchangingsectionrule202006/
前回のブログでは「156)特別支援学校の異動のパターンについて 誰が残るのか?」についてとりあげました。

http://magomago1.org/controlyourjobvolume202006/
次回は、「158)担任になったら、連携によってレバレッジがかけられます」ということで、うまく連携できればいい仕事ができる、というお話をします。