学校の文化 担任の先生より

122)職員室に必要なのは、エースか、オールラウンダーか

こんにちは、雑賀孫市です。

最近、動画サイトを見ていて、20~30年前のバスケットボールの試合を見ることがあるのですが、
マイケル ジョーダンと、スコッティ ピッペンは凄かった。

マイケル ジョーダンはスーパーエースで、スコッテイ ピッペンはチームをまとめられる、万能選手でした。

ふと、学校で働くとしたら、どんなタイプがリーダーとしてふさわしいのだろう?
そんなことを思い、考えてみました。

やってみよう!

【スーパーエース】

おれは、やるぜー

・良い所

 学校の中には、経験や知識がないと難しい仕事があちこちにあります。例えば、授業時間や予定等を調整する教務(きょうむ)だったり、経営が難しい学級を1年でまとめられたりする人がいたらいいと思いませんか?ここぞというところで力が発揮できる人がいると、心強いです。

・デメリット

 組織的に行動する場合、目的や留意点などが他の教員に周知されていないことが多く、スーパーエースとの意見の相違や摩擦を避けて、メンバーが口を閉ざし、言うことを聞くだけの駒になってしまう可能性が高まります。

もう任せるわー

 教員には異動があり、スーパーエースも例外ではありません。その人が出ていった後、どうするか、人材が育っていないと仕事が一気に停滞します。中には引き継ぎ書などを書いていく場合もありますが、言語化していない部分が重要だったりします。

そもそも、教員は同じ仕事に複数の人員を割き、引継ぎ人材にあてる余力が十分にないことが多いです。

【オールラウンダー】

はい、そこはそう、やりましょー

・良い所

 自分がやると抱え込まないのでチーム力で乗り切ることができ、実行する段階でメンバーそれぞれが為すべきことが分かっているため、質の高い活動になる。

メンバーが仕事の意味が分かるので、オールラウンダーが抜けても、組織的に機能できる。

メンバーそれぞれの意見が出しやすい雰囲気ができる。

・デメリット

 誰でもできる仕事になると、オールラウンダーはその場を外され、場当たり的に振り回される可能性が高くなる。そのため、オールラウンダーは個として経験を重ね、成長する機会が奪われる。

チームとして機能するまでの根回しや、確認事項をおさえるのに時間(機会)が必要。仕切る人の細やかなフォローが重要。

集団として、組織の中でどう機能させるかを考えるため、即時対応や決定力に欠ける傾向があります。

【まとめ】

学校では集団やプロジェクトの大きさにかかわらず、トップダウン形式のもと、リーダーを立てて仕事にあたります。こうすることで、組織的対応をしつつ、個々の価値観で勝手なことをしないよう制御したりしています。そのため、誰かとつながる、新しいことをする、などのときは組織的対応の枠にどこから、どうはめるか間違えないよう戦略をたてることが必要です。

 冒頭の、どちらのリーダーシップがいいいかですが、平時はオールラウンダー的なほうが、スムーズに物事が運びます。しかし、有事には決定力が必要なので、スーパーエースの瞬発力が必要です。

 本来は、突出した能力に依存せず、安定して機能するほうがいいように思います。

http://magomago1.org/whichisbetterworkerstype202005/
前回のブログでは、「121)教員の雇用について」書きました。

http://magomago1.org/reasonwritingblog202005/
次は、ちょっと我にかえって「123)ブログを書く目的って、何だろう。」というタイトルで書いてみました。